「就職(転職)活動中だけど、勤務地は地方がいい」
「田舎暮らしに憧れる」
「地元で就職したい」
「地方で働けるおすすめ企業を教えてほしい」
このような疑問にお答えします。
こんにちは。はくです。
2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。
本記事では、田舎暮らしがしたいという方向けに地方に本社がある半導体業界の優良企業10社を紹介します。
実際に地方勤務をする僕が、田舎暮らしのメリット・デメリットもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読むとわかること
- 地方に本社がある半導体業界の企業がわかる
- 地方勤務のメリット・デメリットがわかる
地方勤務のメリット
はじめに、僕自身は「高校まで地方→大学で上京→就職で地方」という流れで住む場所が変わってきました。
そんな僕が思う地方勤務のメリットは以下の4つ
- 車通勤が快適
- 混雑が少ない
- 家賃が安い
- 自然の遊びができる
車通勤が快適
会社の場所にもよりますが、地方勤務だとほとんどの人が車通勤です。
学生時代は電車通学をしていましたが、車通勤になって思うことは、圧倒的にストレスが少ないこと。
満員電車に乗らなくていいのはもちろん、座って通勤できる、好きな時間に出れる、好きな音楽をかけれる、声を出して歌ってても迷惑にならない、、、など。
メリットがたくさんあります。
ちなみに運転はペーパードライバーでしたが、1ヶ月も乗れば慣れるので問題なしです。
混雑が少ない
調べたところによると、2023年現在で東京の人口は約1400万人とのこと。
これに対して、地方だと人口が100万人以下の都道府県もザラにあります。
なので、駅やお店など、東京に比べて混雑が少ないのがメリットです。
家賃が安い
大学生の頃は、家賃7万円の1Rに住んでいましたが、今は家賃5万円で当時より広い家に住んでいます。
月の出費の大半は家賃が占めるので、家賃が安いのはかなりのメリット。
車も持っているので、出かける時も快適です。
自然の遊びができる
東京でも自然の遊びはできますが、田舎の方が近いし安いのでお得です。
具体的には、ゴルフ、スキー、釣り、キャンプ、登山、サイクリング、、、など。
自然が好きで東京から移住してくる人も多いので、こうしたアクティビティが好きな方には非常におすすめです。
地方勤務のデメリット
反対に、地方勤務で感じるデメリットは以下の3つ。
- 通勤時に渋滞する
- 知り合いに会いやすい
- 選択肢が少ない
通勤時に渋滞する
満員電車はないですが、やはり通勤と帰宅の時間は道が渋滞します。
雪の日なんかは車が全く進まないみたいなこともあるので、天気予報のチェックは必須。
渋滞を避けたいなら、出社時間を早くするか、リモートワークがOKの会社を選ぶと良いです。
知り合いに会いやすい
田舎は狭いので、買い物やお出かけに行くと結構な頻度で会社の人に会います。
東京に比べてお店や遊び場所が少ないので、行き先が被るという状況。
気にならない人はOKですが、休日は会社の人に会いたくないという人は、会社から少し離れたところに住むなどの工夫が必要です。
選択肢が少ない
お店が少ないだけでなく、お店が早く閉まる、出会いが少ない、引っ越しの時の物件数が少ない、、、など、とにかく選択肢が少ないのもデメリット。
また、地元で就職する場合は友だちもいるかもしれませんが、地元以外の地方に就職する場合は知り合いが会社の人しかいないので、はじめのうちは結構寂しさを感じるかもしれません。
僕の場合は会社の同期とご飯に行ったり、先輩にゴルフを教えてもらったりして、知り合いを増やしていきました。
地方に本社がある半導体業界の優良企業10社
では、ここからは具体的に、地方に本社がある半導体業界の優良企業を紹介していきます。
企業の特徴や強みなんかも簡単に解説しているので、気になる企業があればぜひチェックしてみてください。
ギガフォトン:栃木県
ギガフォトンは、栃木県小山市に本社があるレーザーメーカーです。
建設機械で有名な小松製作所の完全子会社で、半導体のリソグラフィ工程で使うエキシマレーザーを開発・製造しています。
研究開発職の勤務地は栃木県の小山本社と、神奈川県の平塚事業所がメイン。
コマツグループと同等の労働環境や福利厚生が利用できるのも魅力です。
ちなみに、エキシマレーザー装置を製造するのは世界で2社のみで、その1社がギガフォトン。
また、次世代リソグラフィ光源として注目されているEUV(極端紫外線)光源の開発も進めています。
新光電気工業:長野県
新光電気工業は、長野県長野市に本社を持つ、半導体パッケージが主力の電子部品メーカーです。
半導体デバイスの土台となる基板(サブストレート)、半導体チップを固定し外部配線と接続するリードフレーム、チップの熱を放出するヒートスプレッダーなどを開発しています。
新光電気工業の工場・開発拠点は、長野県と一部が新潟県にあります。
したがって、長野県や甲信越地方で働きたい方におすすめ。
本社がある長野市は、東京から新幹線で1時間30分の好アクセスです。
ICチップを外部と電気的に接続したり、外部の熱や衝撃から保護したりするための部品。
浜松ホトニクス:静岡県
浜松ホトニクスは、光関連の電子機器・部品を開発する半導体メーカーです。
具体的には、半導体レーザーやフォトダイオード、センサーなどを開発しています。
本社は名前のとおり静岡県浜松市にあり、勤務地も本社工場およびその周辺がメインです。
ちなみに、「ホトニクス」は英語で「Photonics」で、光技術の意味。
イビデン:岐阜県
イビデンは、岐阜県の大垣市に本社を置く電子部品メーカーです。
主力製品は、半導体(IC)パッケージ基板・プリント配線板で、ICパッケージ基板では世界シェア1位を獲得しています。
(ちなみに、世界2位はさきほど紹介した新光電気工業。)
イビデンは、子育てサポートが充実した会社として厚生労働大臣から認められた「プラチナくるみん」を取得している企業です。
育児休暇やフレックスタイム制、短時間休暇などワークライフバランスに力を入れているので、仕事と家庭を両立したい方におすすめ。
社員の平均勤続年数が18.2年と比較的長く、岐阜県の大手優良企業ランキングでも1位を獲得しています。
日本特殊陶業:愛知県
日本特殊陶業は、日本ガイシのスパークプラグ(車のエンジンでガソリンを着火させるライターの役目を担っているパーツ)部門が分離して設立された会社です。
スパークプラグの他、半導体製造装置向けのセラミックス製品を開発しており、セラミック技術を応用した静電チャックを展開しています。
日本特殊陶業の本社は愛知県名古屋市ですが、半導体部品は名古屋の北にある小牧工場で開発・製造しています。
名古屋へのアクセスも良いので、地方だけど、利便性も重視するという人にはおすすめの職場です。
静電気力(クーロン力)によってウエハーを吸着・固定するための部品。
タツモ:岡山県
タツモは、岡山県岡山市に本社を置く半導体製造装置メーカーです。
主な製品は貼合・剥離装置、塗布・現像装置、洗浄装置など。
中でも、パワー半導体の貼合・剥離装置では世界シェア9割を誇っています。
勤務地は本社がある岡山県岡山市です。
ローツェ:広島県
ローツェは、半導体のウエハー搬送システムを開発する半導体製造装置・部品メーカーです。
FOUP(ウエハーが入った容器)を装置にセットするロードポートや、ウエハーを掴んで搬送する搬送ロボット、ウエハーの移載(入れ替え)を行うウエハーソーターなどを開発しています。
本社は広島県福山市にあり、勤務地も本社がメイン。
また、ローツェは高年収企業としても有名で、2022年の平均年収は驚異の1,122万円です。
一方で、残業は19.4時間/月と比較的少ないので、ワークライフバランスを重視する方におすすめの職場と言えます。
トクヤマ:山口県
トクヤマは、塩ビ・苛性ソーダ、セメント、建材、医療関連機器、半導体用の多結晶シリコンなどを製造する化学メーカーです。
とくに半導体事業は、売上高の4分の1以上を占める稼ぎ頭で、ウェーハ用の多結晶シリコンは世界シェア30%を誇ります。
本社は山口県徳山町(現在の周南市)にあり、地元では有名な山口の名門企業。
勤務地は、研究開発職なら本社内にある徳山研究所か、茨城県のつくば研究所がメインです。
日亜化学工業:徳島県
日亜化学工業は、LEDや半導体レーザー、リチウムイオン電池用正極材料などを扱う化学メーカーです。
白色LEDでは世界トップクラスのシェアを誇り、携帯電話の液晶バックライトや車のヘッドランプ、一般照明などに活用されています。
日亜化学工業の本社は徳島県の阿南市にあり、工場もその周辺にあります。
採用ページには徳島での暮らしやおすすめスポットなども紹介されているので、徳島での暮らしは初めてという方も安心です。
平田機工:熊本県
平田機工は、工場の生産ラインの製造を行う設備メーカーです。
自動車や半導体、FPD、家電、医療機器などさまざまな分野で使われる製造装置・設備を開発しています。
半導体関連では、ローツェと同じくウエハー搬送システムを提供しており、搬送ロボットやウエハーソーター、ロードポートなどが主力です。
平田機工の本社は熊本県熊本市にあり、勤務地も本社および周辺工場がメイン。
熊本県は台湾のTSMC工場が建設されることでも話題となっており、今後ますます半導体が盛り上がる地域で働けます。
半導体業界の就職・転職活動におすすめのサービス
さいごに、半導体業界の就職・転職活動におすすめのサービスを2つ紹介します。
半導体業界は知名度が低く、就活・転職に関する情報が少ないのが悩みどころですよね。
そんな時は、1人で悩まずにプロのエージェントや、実際に就活・転職を経験した先輩社員にアドバイスを求めるのがおすすめ。
ここまでの記事を読んで、「半導体業界で働いてみたい」と思った方は、ぜひ下記のサービスを参考にしてみてください。
5分であなたの強みがわかる「キャリアパーク」
キャリアパークは、性格診断から自分の強み・適職がわかる就活サービスです。
無料のAI適職診断に答えるだけで、客観的に自分の強みや向いている職業がわかります。
長所と短所を言語化してくれるため、例文のような自己PRが作れるのが魅力。
簡単かつ高精度に自己分析できるということで、毎年就活生の2/3の方にが使用しています。
就活で自己分析や自己PRが苦手という方におすすめのサービスです。
メーカー転職に特化した「マイナビメーカーAGENT」
※マイナビのプロモーションを含みます
マイナビメーカーAGENTは、就職・転職支援で有名な「マイナビ」が運営する転職エージェントです。
その名のとおり「製造業(メーカー)」に特化しているのが特徴。
半導体メーカーをはじめ、電気機器メーカーや自動車メーカー、化学メーカー、食品メーカーなど、エンジニアや技術者の転職に精通した専門チームを形成しています。
半導体業界に注目すると、半導体メーカーだけでなく、半導体製造装置メーカー、部品メーカー、材料メーカーなどの求人も豊富。
「未経験で転職しやすい職種」や「有利なスキル」「最新の求人動向」「将来性」、さらには逆に「半導体業界から他業界への転職」も紹介しています。
企業のWebサイトや転職サイトなどでは公開されていない非公開求人や独占求人も取り扱っているので、好条件で求人を探している方におすすめです。
- マイナビメーカーAGENT・・・製造業の転職に特化。20代・30代の方におすすめ
- JACリクルートメント・・・ミドル・ハイクラス向け。外資系の転職にも強い
- ビズリーチ・・・ハイクラスの転職に特化。スカウト型の転職サービス
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まとめ:地方勤務に転職しよう
以上、地方勤務のメリット・デメリットと、地方に本社がある半導体業界の優良企業を紹介しました。
僕自身、現在は地方で働いていますが、仕事もプライベートも都会よりストレスが少なく暮らせていると感じています。
とくに、地元が田舎だったり、自然の遊びが好きという方には、地方勤務は非常におすすめ。
今回紹介した会社以外に、本社は東京だけど勤務地は地方という会社も多いので、ぜひ自分の条件に合った会社を探してみてください!