浜松ホトニクス

浜松ホトニクスの基本情報

はじめに、浜松ホトニクスの基本情報は以下のとおり。

売上高	2,088億円
営業利益	570億円
営業利益率	27.3%
海外売上比率	75.3%
研究開発費	113億円
設備投資費	204億円
平均年収	683万円
従業員数（単独）	3,766人
連結従業員数	5,491人
平均年齢	40.3歳
勤続年数	16.0年
残業時間	12.2時間
本社	静岡
勤務地	静岡
初任給（学部卒/修士卒/博士卒）	22.1万円/24.1万円/25.4万円
採用人数	96人

浜松ホトニクスの特徴

つづいて、浜松ホトニクスは具体的に何の会社かを説明します。

浜松ホトニクスは、”光”関連の電子機器・部品を開発する半導体メーカーです。

具体的には、光電子増倍管やフォトダイオード、センサーなどの受光デバイスや、レーザ、LED、計測用ランプなどの発光デバイスが主力。

また、デバイスだけでなく、デバイスに専用回路を付加したモジュールやユニット、各種システムも開発しています。

スマホや家電などの民生機器から、自動車、医療機器、産業機器、環境分野まで、幅広い製品に搭載されているのが浜松ホトニクスの特徴です。

ちなみに、浜松ホトニクスの本社は、名前のとおり静岡県浜松市にあります。

勤務地も本社工場およびその周辺がメインです。

また、社名の「ホトニクス」は英語で「Photonics」と書き、光技術を意味します。 

浜松ホトニクスの強み

ここからは、実際に半導体業界で働く僕が思う浜松ホトニクスの強みを解説します。

浜松ホトニクスの強み

基礎研究に強い

浜松ホトニクスは「研究型企業」です。

光に関する基礎研究に強みを持っており、最も感度の高い光センサである光電子倍増管でシェア90%を誇ります。

光電子倍増管は、医療画像診断や光ファイバ通信などの機器から、天文学や核物理学などの研究分野まで、幅広い用途で使用されるものです。

たとえば、浜松ホトニクスが開発する世界最大の光電子倍増管は、ニュートリノ（物質を構成する最小の単位「素粒子」の1つ）を観測するスーパーカミオカンデという巨大装置に使われています。

このスーパーカミオカンデの開発は、2002年にノーベル物理学賞を受賞しています。

ほかにも、2013年にノーベル物理学賞を受賞した「ヒッグス粒子の発見」では、検出装置に浜松ホトニクスの半導体検出器と光電子増倍管が使われています。

このように、浜松ホトニクスは基礎研究を重視した技術力の高さが最大の強みです。

将来性が高い

浜松ホトニクスの光学製品は、今後さらに需要が拡大する分野に多く使われています。

具体的には、医療機器やバイオ機器、自動車のセンサーやディスプレイ機器、EV関連製品、スマホや高速通信機器、半導体製造装置用のセンサ類など。

これらの製品は、コロナ以降、健康や医療への意識の高まりや、デジタル化の推進によって需要が急拡大しています。

実際、浜松ホトニクスは売上構成の7割が医療・バイオ機器と産業機器です。

直近の売上を見ると、2020年はコロナで一時的に減益となったものの、その後急速に回復して売上を拡大しています。

成長分野に注力し、将来性が期待できるのが浜松ホトニクスの強みです。

浜松ホトニクスが向いているのはこんな人

ここまでの強みや特徴を踏まえると、浜松ホトニクスで働くのが向いているのは以下の人です。

年収

浜松ホトニクスの平均年収は683万円です。

一方で、残業時間は12.2h/月と少ないので、ワークライフバランスを重視する方におすすめと言えます。

福利厚生

独身寮や育児・介護休暇など、必要な福利厚生は一通りそろっています。

フレックスタイム制やリフレッシュ休暇、有給休暇を積立できる制度（最大70日）などもあるので、ライフスタイルに合わせて働けるでしょう。

勤務地

浜松ホトニクスの本社は、名前のとおり静岡県浜松市にあります。

勤務地も本社工場およびその周辺なので、静岡県で働きたい人におすすめ。

東京・大阪のどちらにもアクセスが良い好立地です。

浜松ホトニクスの企業研究まとめ

記事の内容をまとめます。

以上です。

浜松ホトニクスへの就職・転職を考えている方は、ぜひ今回の情報を参考にしてみてください！