「新光電気工業への就職・転職を考えているけど、実際どうなの?」
「そもそも何を作っている会社?」
「新光電気工業の強み・弱みは?」
「具体的な働き方や年収、残業時間、将来性が知りたい…!」
このような疑問にお答えします。
こんにちは。はくです。
2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。
本記事では、半導体業界の優良企業紹介として「新光電気工業の特徴」を解説します。
この記事を読むとわかること
- 新光電気工業の企業情報
- 新光電気工業の働き方
- 新光電気工業の強み・弱み
新光電気工業の基本情報
はじめに、新光電気工業の基本情報は以下のとおり。
売上高 | 2,719億円 |
営業利益 | 714億円 |
営業利益率 | 26.3% |
海外売上比率 | 約90% |
研究開発費 | 35億円 |
設備投資費 | 575億円 |
平均年収 | 861万円 |
従業員数(単独) | 4,850人 |
連結従業員数 | 5,594人 |
平均年齢 | 43.2歳 |
勤続年数 | 20.1年 |
残業時間 | 16.4時間 |
本社 | 長野 |
勤務地 | 長野、新潟 |
初任給(学部卒/修士卒/博士卒) | 22.7万円/25.1万円 |
新光電気工業の特徴
つづいて、新光電気工業は何の会社かを具体的に説明します。
新光電気工業は、長野県長野市に本社を持つ、半導体パッケージが主力の電子部品メーカーです。
半導体パッケージはICチップを外部と電気的に接続したり、外部の熱や衝撃から保護したりするための部品。
新光電気工業では、半導体デバイスの土台となる基板(サブストレート)、半導体チップを固定し外部配線と接続するリードフレーム、チップの熱を放出するヒートスプレッダーなどを開発しています。
半導体パッケージ基板は日本勢が強く、新光電気工業はイビデンに次ぐ世界シェア2位。
主要顧客はインテルで、コロナ禍は半導体需要の拡大とともに大きく売上を伸ばしました。
2023年前半には成長が一時落ち着きましたが、最近ではインテルの生産回復という決算発表を受けて、再び株価が急伸しています。
また、半導体パッケージ以外の主力製品として、半導体製造装置で使われる静電チャックがあります。
静電チャックは、簡単に言うと静電気力でウエハーを吸着・固定するための部品です。
新光電気工業は、この静電チャックも開発しており、特にコンダクターエッチング装置向けで高いシェアを誇ります。
新光電気工業の強み
ここからは、実際に半導体業界で働く僕が思う新光電気工業の強みを解説します。
新光電気工業の強み
- 高い技術力と市場シェア
- 2つの成長事業が柱
- グローバルな事業展開
高い技術力と市場シェア
半導体パッケージ基板では、日本のイビデンと新光電気工業が突出した技術力を持っています。
そのため、インテルなどの半導体メーカーは、この2社がいないと半導体をつくることができない。
つまり、新光電気工業は半導体製造に欠かせない会社なのです。
2つの成長事業が柱
新光電気工業では、2025年までに半導体関連分野に1580億円を投資すると発表しています。
新光電気全体の売上高がおよそ2800億円なのに対し、この投資はかなりの金額。
そして、この投資の対象となる事業が半導体パッケージ基板と静電チャックの2つです。
とくに、フリップチップ基板には、過去最大の1400億円を投資して生産能力を強化すると発表しています。
また、静電チャックについても、180億円を投資して新棟を建設、生産力を増強します。
グローバルな事業展開
新光電気工業は、海外売上比率およそ9割と世界中のメーカーから高い信頼を得ています。
取引先は半導体メーカー、機器・装置メーカー、パッケージ組立サービスメーカーなどで、約8割が欧米、韓国、東南アジアなどの海外企業です。
また、アメリカ、アジア各国・地域にも生産・販売拠点を置き、グローバルにビジネスを展開しています。
新光電気工業が向いているのはこんな人
ここまでの強みや特徴を踏まえると、新光電気工業で働くのが向いているのは以下の人です。
- 企業の成長性を重視する人
- ワークライフバランスを重視する人
- 育児と仕事を両立したい人
- 長野県・新潟県で働きたい人
- グローバルに働きたい人
将来性
さきほど説明したように、新光電気工業は半導体関連に大規模な投資をすることを発表しています。
設備投資をして生産能力を強化するということは、それだけ需要が大きいということ。
世界中のメーカーから高い信頼を得ており、今後もますます成長が期待されるのが新光電気工業の強みです。
ワークライフバランス
新光電気工業の待遇は、平均年収861万円・残業16.4h/月です。
これを見ると、年収が高く残業が高い、いわゆるワークライフバランスが充実した企業であることがわかります。
半導体業界は給料が高い分、激務な企業も多いですが、新光電気工業は仕事とプライベートを両立しやすい会社です。
女性の活躍推進
新光電気工業は、厚生労働大臣が認めた子育てサポート企業である「プラチナくるみん」認定企業です。
年間休日127日、女性の育休産休取得率100%、女性の勤続年数22.6年、男性の育児休業・育児目的の休暇取得割合100%など、育児と仕事を両立しやすい環境がそろっています。
技術職にも女性が多く活躍しているので、子育てをしながら仕事を続けたい女性が働きやすい職場です。
勤務地
新光電気工業の本社は、長野県長野市にあります。
工場・開発拠点は長野県と一部が新潟県にあるので、長野県や甲信越地方で働きたい方におすすめ。
長野市は、東京から新幹線で1時間30分の好アクセスです。
採用ページには「長野・新潟の良いところ」が紹介されています。
グローバル
新光電気工業は、海外売上比率約90%のグローバル企業です。
海外出張の機会もあり、早い人で入社3〜4年で海外勤務のチャンスがあるとのこと。
英語をはじめとした外国語研修も充実しているので、海外勤務に憧れがある方に大変おすすめです。
新光電気工業の企業研究まとめ
記事の内容をまとめます。
- 新光電気工業は半導体パッケージ主力の電子部品メーカー
- 本社は長野県長野市
- 半導体パッケージ基板で世界シェア2位
- 主要顧客はアメリカのインテル
- 半導体関連分野に積極投資
- 海外売上比率約9割
- 平均年収861万円・残業16.4h/月
- 女性が働きやすい職場
以上です。
新光電気工業への就職・転職を考えている方は、ぜひ今回の情報を参考にしてみてください!