【稼ぎたいやつは見ろ】半導体業界の年収1000万プレイヤー11社

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【稼ぎたいやつは見ろ】半導体業界の年収1000万プレイヤー11社

「年収重視で就活をしていて、稼げる企業が知りたい」

あるいは、

「今の会社は給料が低いから、年収が高い会社に転職したい」

このように考えていませんか?

こんにちは。はくです。

2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。

本記事では、「ガンガン働いて稼ぎたい」という方向けに半導体業界の年収1000万プレイヤー11社を紹介します。

各企業の特徴のほかに、給与が高いことのデメリットも解説しているので、年収が高い企業へ転職したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むとわかること

  • 半導体業界の給与事情がわかる
  • 年収が高い半導体業界の会社がわかる
  • 年収が高いことのデメリットがわかる
半導体業界の転職に強いおすすめサイト3選

※マイナビのプロモーションを含みます

目次

半導体業界の給与事情

まず前提として、半導体業界は年収が高い企業が多いです。

今回紹介する企業のほかにも、年収800万円・900万円代の会社がたくさんあります。

半導体業界の給料が高い理由は大きく3つで、それぞれ以下のとおり。

  • 景気が良い
  • 利益率が高い
  • 人材確保のため

景気が良い

2020年のコロナ禍以降、巣ごもりやリモートワークによる半導体需要の拡大によって、半導体業界は急速に売上を伸ばしました。

半導体不足におちいっていた半導体メーカーだけでなく、装置や材料を供給する半導体製造装置・材料メーカーも需要が増えて、業績が急拡大した状態。

したがって、業界全体として業績が上がり、その分ボーナスが増えて給料も高くなりました。

利益率が高い

また、半導体業界は利益率が高い企業が多いのも特徴の1つ。

とくに日本は製造装置メーカーが強く、レーザーテックが営業利益率36%、アドバンテスト27.5%、ディスコ36.1%、東京エレクトロン29.9%と突出しています。

(製造業の平均営業利益率は4.6%で、営業利益率20%以上は超優良企業と言われる。)

利益率が高いということは、それだけ開発費や社員の給料に回せるお金も多いということなので、必然的に給料は高くなります。

人材確保のため

利益率が高い製品、すなわち技術力が優れた製品をつくるためには、優秀な人材が必要です。

そして、優秀な人材を確保するためには、年収が高いことが1つの条件。

近年の半導体業界では、人材不足もあいまって、給料を高くして優秀な学生を確保する傾向が顕著になっています。

このように、半導体業界では「年収が高い」→「良い人材が集まる」→「良い製品がつくれる」→「売上が上がる」→「給与が上がる」→・・・という好循環が生まれています。

2023年はコロナ需要が一巡して、売上も一旦落ち着いていますが、IoTや自動運転、そしてChat GPTで話題の生成AIなど、半導体の需要はまだまだ伸びます。

したがって、長い目で見れば半導体業界で年収が高い状況はまだまだ続くというのが、半導体製造装置メーカーで働く僕の意見です。

半導体業界の年収1000万プレイヤー11社

ではここからは、半導体業界で年収1000万超えの企業11社をランキング形式で紹介していきます。

事業内容や強みも簡単に紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。

JX金属:1,009万円

JX金属は、ENEOSホールディングス傘下の非鉄金属メーカーです。

銅を中心に金属資源開発、精錬、薄膜材料などの加工を手掛けています。

半導体関連では、成膜工程で使うスパッタターゲットを製造。

市場シェア60%を誇り、他社を圧倒する58種類の元素扱っているのが強みです。

JX金属の解説記事はこちら

ちなみに、スパッタリングはウエハーに薄膜を形成する「成膜」方法の1つ。

ガスイオンを高速でターゲット表面に衝突させることで、ターゲット粒子を弾き出し、ウエハー表面に付着・堆積させ薄膜を形成する技術です。

スパッタリング

アドバンテスト:1,019万円

アドバンテストは、国内3位・世界7位の売上高(2022年)を誇る半導体製造装置メーカーです。

半導体チップやウエハーの電気特性を測る半導体テスターで世界シェア1位を誇ります。

半導体テスターは、電気を与えて返ってきた信号を解析し、製品の良・不良を判断する検査装置。

半導体製造工程の中でも終盤のパッケージ検査で使われ、半導体デバイスが問題なく動作することを確認します。

半導体テスター市場は、半導体の複雑化や信頼性ニーズの増加によって、今後も成長が期待できる分野です。

アドバンテストの解説記事はこちら

住友化学:1,025万円

住友化学は、国内2位の大手総合化学メーカーです。

石油化学・エネルギー・電子材料・農薬・医薬品など、幅広い事業を手掛けています。

半導体分野では、「リソグラフィ」というウエハーに回路パターンを焼き付ける工程で使われるフォトレジストを製造しています。

フォトレジストは日本メーカーが強く、住友化学は市場シェア4位。

住友化学の中でも成長中の事業で、国内および韓国での設備投資・生産能力増強を発表しています。

住友化学の解説記事はこちら

大気社:1,033万円

大気社は、空調、塗装、衛生設備の設計・施工を行う設備工事会社です。

ビル空調・産業空調・塗装プラントの3つを軸にの事業を展開。

産業空調事業では、半導体のクリーンルームで使われる空調設備を設計・施工しています。

半導体は微細なゴミや汚染が不良の原因となるため、温度・湿度・清浄度が管理されたクリーンルームが必要。

このクリーンルームで使われる空調システムや熱源機器を提供しているのが大気社です。

大気社の解説記事はこちら

味の素:1,047万円

味の素は主力はうま味調味料「味の素」をはじめとした食品事業ですが、電子材料事業として半導体材料も開発しています。

その代表製品が「ABF(味の素ビルドアップフィルム)」と呼ばれる層間絶縁材です。

CPUの絶縁材として使われ、高性能パソコン向けではシェア100%と言われています。

味の素の解説記事はこちら

AGC:1,077万円

AGCは、自動車・建築用ガラスが主力の世界最大級のガラスメーカーです。

旧社名は「旭硝子」と言います。

2010年には、ブラウン管テレビから薄型液晶テレビへの買い換えに伴って、液晶ディスプレイ用のガラスで過去最高の営業利益を上げました。

しかしながら、需要が一巡すると売上は鈍化し、一時は業績を落としてしまいます。

この経験から、一つの事業に頼らずほかの事業も育てる「両利きの経営」を重視。

最近では、化学・医薬品・電子材料に注力していて、電子材料では半導体のEUVマスクブランクスCMPスラリーで売上を伸ばしています。

AGCの解説記事はこちら

マスクブランクスとは

ウエハーに回路パターンを転写するフォトマスクの原版となる材料。
ガラス基板上に金属膜と感光膜(光に反応して性質が変わる材料)をコーティングしたもので構成されている。

CMPスラリーとは

CMP(ウエハーを研磨して平にする)工程で使われる薬液。
薬液の化学的作用(Chemical)と研磨パッドの物理的作用(Mechanical)によってウェーハを研磨(Polishing)する。

ソニー:1,085万円

ソニーと言うと家電やゲーム機のイメージが強いですが、実は半導体も稼ぎ頭の1つ。

具体的には、デジカメやスマホ、車載カメラなどに使われるイメージセンサーで、ソニーが世界シェア1位を獲得しています。

イメージセンサーは、レンズから入った光を電気信号に変換する半導体(撮像素子)です。

人間の眼で言えば網膜に相当する部分で、その性能が写真の画質を大きく左右します。

ソニーの半導体事業は、グループ会社のソニーセミコンダクタソリューションズが担当。

本社は厚木テクノロジーセンターにあり、製造は熊本県にあるソニーセミコンダクタマニュファクチャリングが担っています。

ソニーの解説記事はこちら

ローツェ:1,122万円

ローツェは、半導体のウエハー搬送システムを開発する半導体製造装置メーカーです。

FOUP(ウエハーが入った容器)を装置にセットするロードポートや、ウエハーを掴んで搬送する搬送ロボット、ウエハーの移載(入れ替え)を行うウエハーソーターなどを開発しています。

ローツェは広島県の会社で、今回紹介する11社の中では唯一首都圏以外に本社があります。

地方と東京では物価も違うので、広島県で年収1000万超えはかなりの高水準。

残業時間も23時間と比較的少なめなので、地方でワークライフバランスを重視して働きたい方におすすめと言えます。

ローツェの解説記事はこちら

ディスコ:1,383万円

ディスコは、半導体の「後工程」に強い製造装置メーカーです。

具体的には、ウエハーを切断するダイシング、薄く削るグラインダ、キレイに磨くポリッシャの3つの装置が主力

それぞれで世界シェアの過半数を獲得しています。

また、ディスコはユニークな企業文化や社内制度があることでも有名。

一例を挙げると、「Will」という社内通貨制度が使われており、貯まったWillを使ってやりたい仕事を選んだり、会社で使う備品を購入できる制度です。

ディスコの解説記事はこちら

東京エレクトロン:1,413万円

東京エレクトロンは、国内首位の半導体製造装置メーカーです。

シェア9割を誇るコータ・デベロッパをはじめ、洗浄装置やエッチング装置、成膜装置など幅広い製品を開発しています。

また、東京エレクトロンは投資家からの注目度が高い企業としても有名。

日本の半導体業界を象徴する企業であることから、業績や株価の動向が注目されています。

東京エレクトロンの解説記事はこちら

レーザーテック:1,448万円

レーザーテックは、半導体のマスク検査装置、およびマスクブランクス検査装置を開発する半導体製造装置メーカーです。

フォトマスクやマスクブランクスの欠陥を検査する装置で、世界シェア90%以上を誇ります。

さらに、EU(Extreme ultraviolet:極紫外線)という、最先端向けの工程で使われるEUVマスクブランクス検査装置では世界シェア100%とレーザーテックが市場を独占。

東京エレクトロンと同様、投資家からの注目が高いグローバルニッチトップ企業です。

レーザーテックの解説記事はこちら

年収が高いことのデメリット

年収が高いことのデメリット

さいごに、年収が高い会社のデメリットを1つだけお伝えしておきます。

それはずばり残業が多いこと。

半導体業界に限らず、年収が高い企業はそれだけ残業が多かったり、仕事が忙しい会社が多いです。

「忙しくてもいいから、残業してたくさん稼ぎたい」という方は多いですが、いざ働き始めて仕事ばかりしていると、想像していた以上に精神的にも体力的にも辛くなります。

平日は帰って寝るだけ、土日も疲れて出かけられず、いわゆる「仕事のために休む」みたいな状態。

実際、僕も就職する前は同じように考えていましたが、入社して残業60~70h/月とかを経験すると、考え方が変わりました。

もちろん、それでも仕事が楽しいと感じる方や、大変でもいいから年収が高い方がいいと考える方は大丈夫ですが、プライベートも大切したいという方は残業時間もしっかり調べておくことが大切。

今回紹介した企業だと、JX金属、アドバンテスト、住友化学、味の素、ソニー、ローツェは比較的残業時間が少なめです。

半導体業界の就職・転職活動におすすめのサービス

さいごに、半導体業界の就職・転職活動におすすめのサービスを2つ紹介します。

半導体業界は知名度が低く、就活・転職に関する情報が少ないのが悩みどころですよね。

そんな時は、1人で悩まずにプロのエージェントや、実際に就活・転職を経験した先輩社員にアドバイスを求めるのがおすすめ。

ここまでの記事を読んで、「半導体業界で働いてみたい」と思った方は、ぜひ下記のサービスを参考にしてみてください。

5分であなたの強みがわかる「キャリアパーク」

キャリアパーク

キャリアパークは、性格診断から自分の強み・適職がわかる就活サービスです。

無料のAI適職診断に答えるだけで、客観的に自分の強みや向いている職業がわかります。

長所と短所を言語化してくれるため、例文のような自己PRが作れるのが魅力。

簡単かつ高精度に自己分析できるということで、毎年就活生の2/3の方にが使用しています。

就活で自己分析や自己PRが苦手という方におすすめのサービスです。

メーカー転職に特化した「マイナビメーカーAGENT」

マイナビメーカーエージェント

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マイナビメーカーAGENTは、就職・転職支援で有名な「マイナビ」が運営する転職エージェントです。

その名のとおり「製造業(メーカー)」に特化しているのが特徴。

半導体メーカーをはじめ、電気機器メーカーや自動車メーカー、化学メーカー、食品メーカーなど、エンジニアや技術者の転職に精通した専門チームを形成しています。

半導体業界に注目すると、半導体メーカーだけでなく、半導体製造装置メーカー、部品メーカー、材料メーカーなどの求人も豊富。

「未経験で転職しやすい職種」や「有利なスキル」「最新の求人動向」「将来性」、さらには逆に「半導体業界から他業界への転職」も紹介しています。

企業のWebサイトや転職サイトなどでは公開されていない非公開求人や独占求人も取り扱っているので、好条件で求人を探している方におすすめです。

半導体業界の転職に強いおすすめサイト3選

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まとめ:稼ぎたいなら半導体業界がおすすめ!

【稼ぎたいやつは見ろ】半導体業界の年収1000万超えプレイヤー11社

以上、半導体業界の年収1000万プレイヤー11社をランキング形式で紹介しました。

さいごにも言ったように、年収が高い会社はそれだけ仕事も大変です。

ラクして稼げる仕事はないので、あなたの希望に合った会社・仕事を選ぶのが大切。

本サイトの絞り込み検索ページでは、年収や残業などの条件で半導体業界の企業を検索できます。

年収1000万円以下の優良企業もまだまだあるので、ぜひチェックしてみてください!

【稼ぎたいやつは見ろ】半導体業界の年収1000万プレイヤー11社

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この記事を書いた人

半導体製造装置メーカーで機械設計をしてます。

●年齢:30歳・社会人6年目
●目標:半導体業界の魅力を伝えること

「半導体業界のリアルな働き方」をテーマに、本業で学んだ内容を発信しています。
ツイッター・インスタグラムも毎日投稿しているので、ぜひフォローお願いします。

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