給料が高くて残業が少ない会社Top22

「残業が少ない会社に転職したい」

「ワークライフバランスを重視した職場で働きたい」

「できれば、給料は高い方がいい…！」

このような疑問・悩みを解決します。

こんにちは。はくです。

2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。

本記事では、半導体業界の中でも給料が高くて残業が少ない会社Top22社をランキング形式で紹介します。

具体的に「給料が高い職種」「残業が少ない職種」についても紹介するので、半導体業界への就職・転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むとわかること

【半導体業界】給料が高くて残業が少ない会社Top22

今回紹介するのは、半導体業界の中でも「年収800万円以上」かつ「残業20時間/月以下」の会社です。

国税庁の調査によると、年収800万円を超える人の割合は全体の約10%とのことなので、年収が高いと考えて良いでしょう。

ちなみに、年収800万円の場合の手取りは約600万円。

月に換算すると、1ヶ月あたり50万円の計算です。

また、残業20時間は1日あたり約1時間。

18時が定時の場合、毎日19時には帰れるので、プライベートの時間もしっかり確保できる働き方です。

では、具体的にどんな企業が該当するのか、1社ずつ見ていきましょう。

アドバンテスト（年収1,019万円／残業20.6時間）

アドバンテストは、2022年売上高で国内3位の半導体製造装置メーカーです。

主力は半導体検査装置で、半導体チップやウェーハの電気特性を測る半導体テスタで世界シェア1位を獲得しています。

アドバンテストの平均年収は1,019万円、残業は20.6時間/月です。

女性の活躍推進にも力を入れており、半導体業界を代表するホワイト企業と言えます。

レゾナック（年収992万円／残業17.8時間）

レゾナックは、半導体の後工程材料に強い化学メーカーです。

主な製品はエッチングで使われる高純度ガス、CMPスラリー、封止材、感光性フィルム、SiCエピタキシャルウエハーなど。

各材料で世界トップクラスのシェアを獲得しています。

レゾナックの平均年収は992万円、残業は17.8時間/月です。

女性の活躍推進や、男性の育休取得推奨など、子育てサポートも充実しています。

日東電工（年収956万円／残業19.2時間）

日東電工は、テープやフィルム、シール材などを開発する化学メーカーです。

日常生活から工業用まで様々な分野の製品を扱っており、半導体関連では後工程でウエハーを固定・保護するバックグラインドテープ・ダイシングテープを開発しています。

日東電工の平均年収は956万円、残業は19.2時間/月。

海外売上比率7割以上でグローバルに事業を展開しているので、海外で働きたい方・英語力を活かしたい方にもおすすめです。

メガチップス（年収939万円／残業17.3時間）

メガチップスは、システムLSIを開発する半導体メーカーです。

工場を持たないファブレス企業で、任天堂ゲーム機向けのシステムLSI・マスクROM開発も担当しています。

メガチップスの平均年収は939万円、残業は17.3時間/月です。

コアタイム無しの完全フレックス勤務や在宅勤務などの制度も整っており、男性の育休取得率100%と子育てサポートも充実しています。

加賀電子（年収903万円／残業10時間）

加賀電子は、独立系の半導体商社です。

メーカーに依存しない独立系の強みを活かして、2000社を超える仕入先・4000社を超える販売ネットワークを築いています。

また、技術系社員も在籍しており、半導体の仕入れ・販売だけでなく、カスタム品の設計・開発・評価を行っているのも特徴です。

加賀電子の平均年収は903万円、残業は10時間/月。

残業代は1分単位で支給され、働いた分はしっかり給与が出るので、オン・オフを分けて働くことができます。

岩谷産業（年収900万円／残業8.8時間）

岩谷産業は、産業ガス・家庭用ガスを扱う専門商社です。

「イワタニ」のカセットコンロは有名なので、見たことがある方も多いと思います。

産業ガスでは、半導体をはじめとした電子デバイスの製造で使われるさまざまなガスを提供しています。

岩谷産業の平均年収は900万円、残業は8.8時間/月です。

厚生労働省が子育てサポート企業として認めた「プラチナくるみん」認定も取得しており、仕事と子育てを両立して働けます。

住友ベークライト（年収893万円／残業12.6時間）

住友ベークライトは、プラスチック製品を扱う化学メーカーです。

日本で初めてプラスチックを製造した会社で、半導体・電子部品・自動車・建材・包装・医療などの分野で使われる機能性化学品を開発。

半導体封止材のモールド樹脂、および自動車・航空機向けのフェノール樹脂で世界トップシェアを獲得しています。

住友ベークライトの平均年収は893万円、残業は12.6時間/月です。

化学メーカーですが、機械・電気系の人も活躍しているので、自身の専攻を活かして働くことができます。

トクヤマ（年収878万円／残業11.1時間）

トクヤマは、山口県に本社を置く総合化学メーカーです。

具体的な製品は、塩ビ・苛性ソーダ、セメント、建材、医療関連機器、半導体材料など。

ここ数年は半導体事業に力を入れており、ウェーハ用の多結晶シリコンでは世界シェア30%を占めるなど、トクヤマの事業野中でも売上を伸ばしています。

トクヤマの平均年収は878万円、残業は11.1時間/月。

勤務地は山口県周南市にある徳山製造所がメインなので、山口県で働きたい方におすすめです。

日本電気硝子（年収865万円／残業18.3時間）

日本電気硝子は、滋賀県に本社を置くガラスメーカーです。

液晶ディスプレイや家庭用・建築用ガラス、電子デバイスに使われるガラス基板、カバーガラスなどを開発しています。

日本電気硝子の平均年収は865万円、残業は18.3時間/月です。

岩谷産業と同じく「プラチナくるみん」を取得しており、有給休暇の平均取得日数は18.0日と休みが取りやすい職場であることがわかります。

新光電気工業（年収861万円／残業18.4時間）

新光電気工業は、長野県に本社を置く電子部品メーカーです。

主力製品は半導体パッケージで、半導体デバイスの土台となる基板（サブストレート）、半導体チップを固定し外部配線と接続するリードフレーム、チップの熱を放出するヒートスプレッダーなどを開発しています。

新光電気工業の平均年収は861万円、残業は18.4時間/月です。

海外売上比率約90%で早い人は入社3〜4年で海外勤務のチャンスがあるとのこと。

グローバルに働きたい方におすすめの会社です。

東京応化工業（年収859万円／残業17.6時間）

東京応化工業は、半導体材料・高純度化学薬品を開発する化学メーカーです。

主力製品は、半導体のリソグラフィ工程（ウエハーに回路パターンを焼き付ける工程）で使われるフォトレジストで世界トップクラスのシェアを獲得しています。

東京応化工業の平均年収は859万円、残業は17.6時間/月です。

独身寮や社宅、住宅補助、社員食堂、財形貯蓄、教育支援制度など、福利厚生も充実しています。

信越化学工業（年収854万円／残業19.8時間）

信越化学工業は、化学メーカーで国内1位の時価総額を誇る優良企業です。

機能性化学品や電子材料を開発しており、塩ビや半導体のシリコンウエハー・フォトレジストで世界トップシェアを獲得しています。

信越化学工業の平均年収は854万円、残業は19.8時間/月です。

初任給は学部卒26.2万円、修士卒28.7万円と、若手が稼げる会社であることがわかります。

大陽日酸（年収853万円／残業19時間）

大陽日酸は、産業ガス・プラントエンジニアリング事業を展開するメーカーです。

半導体製造で使われる様々なガスを製造するほか、食品や照明、冷暖房、自動車など、身の回りのあらゆるところに大陽日酸のガスが活躍しています。

大陽日酸の平均年収は853万円、残業は19時間/月です。

独身寮や社宅、住宅補助など、必要な福利厚生は一通りそろっています。

SMC（年収853万円／残業12時間）

SMCは、世界トップシェアを誇る空圧制御機器メーカーです。

ソレノイドバルブやエアシリンダなど、圧縮空気を動力として設備や装置を動かすための機器を開発しています。

SMCの平均年収は853万円、残業は12時間/月。

いわゆるBtoB企業で知名度は低いですが、時価総額が高く投資家からの注目度が高い会社です。

島津製作所（年収841万円／残業4.9時間）

島津製作所は、京都に本社を置く分析計測機器の大手メーカーです。

食品や医療・化学品の管理に使われる分析機器や、半導体製造装置向けのターボ分子ポンプなどを開発しています。

島津製作所の平均年収は841万円、残業は4.9時間/月です。

子育てサポート制度が充実していて、離職率も低いため、「新卒社員が辞めない会社ランキング」でも1位にランクインしています。

ダイキン工業（年収839万円／残業16.1時間）

ダイキン工業は、大阪に本社を置く空調総合メーカーです。

主力製品は住宅・商業・業務用のエアコンで、世界シェア1位。

また、化学事業としてフッ素化学製品を開発しており、半導体のエッチング装置で使われるフッ素ガスを製造しています。

ダイキン工業の平均年収は839万円、残業は16.1時間/月。

主な勤務地は、大阪・滋賀のいずれかなので、関西で働きたい方におすすめの企業です。

ダイヘン（年収836万円／残業19.1時間）

ダイヘンは、大阪に本社を置く電機メーカーです。

主力の変圧器をはじめとして、電力機器、産業用ロボット、溶接機、そして半導体製造装置で使われるプラズマ発生の高周波電源などを開発しています。

ダイヘンの平均年収は836万円、残業は19.1時間/月。

主な勤務地は大阪・兵庫・三重で、こちらも関西で働きたい方におすすめです。

富士電機（年収833万円／残業17.3時間）

富士電機は、神奈川県に本社を置く国内4位の重電メーカーです。

パワエレ・半導体・発電プラント・食品流通の4つの事業を展開しており、パワー半導体で国内2位・世界5位の売上高を誇っています。

富士電機の平均年収は833万円、残業は17.3時間/月です。

女性社員の活躍推進にも力を入れており、「理工系女子採用プロジェクト」「女子学生キャリアデザインフォーラム」などに取り組んでいます。

太陽ホールディングス（年収831万円／残業19.9時間）

太陽ホールディングスは、エレクトロニクスを中心に幅広い製品を手掛ける化学メーカーです。

主力のソルダーレジストは、半導体や様々な電子機器に使われており、世界トップシェアを獲得しています。

太陽ホールディングスの平均年収は831万円、残業は19.9時間/月。

自社運営の社員食堂を完備しており、栄養バランスが取れた食事を食べながら働けるのが魅力の1つです。

荏原製作所（年収820万円／残業15.2時間）

荏原製作所は、ポンプ国内最大手の産業機械メーカーです。

主力のポンプ以外に、送風機やコンプレッサ・タービンなどを開発。

半導体製造装置では、ドライ真空ポンプとウエハーを研磨するCMP装置を開発しています。

荏原製作所の平均年収は820万円、残業は15.2時間/月です。

独身寮や社宅、財形貯蓄、子育てサポート制度など、必要な福利厚生は一通りそろっています。

菱電商事（年収802万円／残業18.2時間）

菱電商事は、三菱電機グループのメーカー系専門商社です。

半導体のほか、FA機器や空調機器、車載向けなど、幅広い製品を取り扱っています。

菱電商事の平均年収は802万円、残業は18.2時間/月です。

「7：3」で理系社員の割合が多く、商社ですが理系社員も多く活躍しています。

立花エレテック（年収800万円／残業15.7時間）

立花エレテックは、FA機器や半導体製品を販売する専門商社です。

三菱電機のFAシステムや、ルネサスエレクトロニクスの半導体デバイスを主力として扱っています。

立花エレテックの平均年収は800万円、残業は15.7時間/月です。

従業員の約4分の1にあたる200名のエンジニアが在籍し、メーカーと共同で新技術や新商品開発なども行っています。

給料が高くて残業が少ない職種は？

ここまで、会社として平均年収が高く、平均残業時間が少ない企業を紹介しましたが、もちろんこれらは職種によっても異なります。

そこでここからは、半導体業界の中でも給料が高い職種・残業が少ない職種について解説します。

給料が高い職種は、ずばり設計・開発と営業です。

実際に製品に関わる仕事ということもあり、品質保証や生産管理、調達、人事などの間接部門よりも基本給が高い場合が多いのが特徴。

残業代や出張費などの手当もつくので、稼ぎやすい職種と言えます。

一方で、残業が少ない職種は、後者の間接部門や事務系職種です。

基本的には、公開されている平均残業時間と同等かそれ以下になるでしょう。

以上を踏まえると、年収が高いことと残業が少ないことは必ずしも一致しません。

したがって、今回のように「年収〇〇万円以上」かつ「残業□□時間以下」といった感じで、希望に合わせて企業を探してみるのがいいでしょう。

まとめ：給料が高くて残業が少ない会社に転職しよう！

以上、半導体業界の給料が高くて残業が少ない会社22社を紹介しました。

さいごに言ったように、就職活動や転職活動で企業を探すときは、希望の条件に合わせて絞り込むことが大切。

本サイトの企業検索ページでは、年収や残業時間以外にも、勤務地・売上高・利益率・海外売上比率などで半導体業界の企業を検索できます。

今回紹介した以外にも、半導体業界にはまだまだ隠れた優良企業がたくさんあるので、「半導体業界で働きたい」と考えている方はぜひ使ってみてください！