「半導体業界に転職したいけど、求人はどれくらいあるかな…?」
「そもそも転職が初めてだから、上手く会社になじめるか不安…」
「中途採用が多い会社が知りたい」
このような疑問・悩みを解決します。
こんにちは。はくです。
2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。
本記事では、半導体業界の中でも中途採用が多い会社Top10社をランキング形式で紹介します。
中途採用が多い会社の特徴や、半導体業界の転職事情も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読むとわかること
- 半導体業界の転職事情がわかる
- 中途採用が多い会社がわかる
- 中途採用が多い会社に転職する時の注意点がわかる
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- JACリクルートメント・・・ミドル・ハイクラス向け。外資系の転職にも強い
- ビズリーチ・・・ハイクラスの転職に特化。スカウト型の転職サービス
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半導体業界の転職事情
はじめに、半導体業界の転職事情について調べた結果をお伝えします。
具体的な要点は、以下のとおり。
- AIや自動運転、EV、データセンター、5G、DXなどの普及で半導体市場は拡大中
- 半導体需要の高まりを受けてエンジニアの求人が増加
- とくに半導体業界経験者のニーズは高く、待遇も良い
- 人材不足を補うため、異業種からの転職も活況
- 求人は地方勤務が多く、フルリモートワークは少ない
これに対して、実際に半導体業界でエンジニアとして働くの意見をお伝えします。
まず、半導体市場の動向ですが、コロナ禍以降、巣ごもりやリモートワークの普及にともなって、半導体需要は急拡大しました。
実際、僕の会社も売上が急増しましたし、入社2〜3年目でも給料はかなり良かったです。
2023年現在は、この傾向は一旦落ち着いていますが、社内では新規装置の開発も進めており、上で挙げたAIや自動運転技術などの普及で長期的に半導体市場はさらに伸びると予想できます。
続いて求人動向ですが、こちらも売上増加にともなって、実際に新卒採用・中途採用の数は増えています。
新入社員の人数は年々増加していましたし、中途採用についても、「転職を考えている知人がいれば紹介してください」という案内が定期的に回っていました。
僕の周りで言うと、中途の先輩は自動車メーカーや電気機器メーカー出身の人が多かったので、経験者だけでなく、異業種からの転職が多いというのも合っています。
ただし、2023年現在は、巣ごもり需要の一巡で中途採用の数も抑えている印象。
新卒採用は相変わらず多いままなので、長期的に活躍できる人材の育成に力を入れているのではないかと思います。
中途採用の場合は、AI開発や要素研究など、ピンポイントで活かせるスキルがあると有利かなと。
さいごに勤務地ですが、地方勤務が多いというのは、実際そのとおりです。
半導体業界に限らず、メーカーの工場や開発拠点は地方に多いので、エンジニアとして転職する場合は必然的に地方勤務になります。
ちなみに、僕自身も地方の工場(開発拠点)で働いています。
以上をまとめると、半導体業界の転職事情は以下のとおり。
- 半導体市場は長期的に拡大傾向
- 新卒採用はまだまだ増加中
- 中途採用はやや落ち着き気味
- エンジニア求人は地方勤務
【半導体業界】中途採用が多い会社ランキング
ではここからは、半導体業界の中途採用が多い会社Top10をランキング形式で解説します。
日経新聞の調査によると、2023年度の中途採用比率の平均は37.6%。
2016年度から、7年間で2倍に増加しているとのこと。
企業の採用人数は、景気や業績によっても変わるため、今回は直近3年間の中途採用比率が高い会社を紹介します。
1位:レスターホールディングス
レスターホールディングスは、半導体の販売や受託製造サービスを行う半導体商社です。
特定のメーカーに依存しない独立系の商社で、国内外の多数のメーカーと取引があります。
メーカーではなく商社なので、勤務地は東京・愛知・大阪のいずれかです。
職種の割合は「営業:技術:スタッフ=2:1:1」なっており、技術系社員も在籍しています。
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
---|---|---|---|
中途採用比率 | 73% | 86% | 80% |
2位:レーザーテック
レーザーテックは、半導体のマスク検査装置、およびマスクブランクス検査装置が主力の半導体製造装置メーカーです。
一般の知名度は低いですが、平均年収は驚異の1,448万円。
社員は少数精鋭で、1人のエンジニアが企画から開発、新規装置の立ち上げ、サポートまで担当します。
また、メーカーですが工場を持たないファブレス企業であり、勤務地は新横浜本社なのも特徴です。
2021年 | 2022年 | 2023年 | |
---|---|---|---|
中途採用比率 | 71.4% | 83.6% | 79.4% |
3位:新光電気工業
新光電気工業は、半導体パッケージが主力の電子部品メーカーです。
半導体デバイスの土台となる基板(サブストレート)、半導体チップを固定し外部配線と接続するリードフレーム、チップの熱を放出するヒートスプレッダーなどを開発しています。
勤務地は長野県および新潟県の2つ。
ワークライフバランスが充実しており、女性の活躍推進に力を入れているのも特徴です。
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
---|---|---|---|
中途採用比率 | 50% | 59% | 73% |
4位:東京エレクトロン
東京エレクトロンは、国内首位の売上高を誇る半導体製造装置メーカーです。
洗浄装置や成膜装置、エッチング装置、コータ・デベロッパなど、幅広く開発しています。
売上高2兆円を超える大企業なので、従業員数および採用人数が多いのも特徴。
2024年卒の新卒採用予定人数は400名と、今回紹介する企業の中でも断トツです。
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|---|
中途採用比率 | 43.0% | 65.7% | 71.5% |
5位:荏原製作所
荏原製作所は、ポンプ国内最大手の産業機械メーカーです。
半導体製造装置ではドライ真空ポンプのほか、ウエハーを研磨するCMP装置を開発しています。
直近3年間の採用人数を見ると、新卒採用は100名前後なのに対し、中途採用が大幅に増加中。
勤務地は、神奈川県藤沢市・千葉県富津市・袖ケ浦市・熊本県玉名市などです。
2020年 | 2021年 | 2022年 | |
---|---|---|---|
中途採用比率 | 38.1% | 53.6% | 74.0% |
新卒採用 | 117名 | 111名 | 97名 |
中途採用 | 72名 | 128名 | 276名 |
6位:ローツェ
ローツェは、半導体のウエハー搬送システムを開発するメーカーです。
FOUP(ウエハーが入った容器)を装置にセットするロードポートや、ウエハーを掴んで搬送する搬送ロボット、ウエハーの移載(入れ替え)を行うウエハーソーターなどを開発しています。
ローツェの勤務地は、本社のある広島県がメイン。
海外売上比率が高いので、海外出張や駐在の機会もあります。
2020年 | 2021年 | 2022年 | |
---|---|---|---|
中途採用比率 | 66.7% | 64.3% | 57.1% |
7位:東京エレクトロンデバイス
東京エレクトロンデバイスは、半導体やソフトウェア、電子部品の仕入れ・販売・技術サポートを行う半導体商社です。
社名からわかるとおり、4位で紹介した東京エレクトロンの関係会社として、半導体商社部門が独立して設立されました。
また、ほかの半導体商社と同じく、主な勤務地は横浜本社および新宿オフィスがメインになります。
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|---|
中途採用比率 | 56% | 56% | 54% |
8位:JX金属
JX金属は、ENEOSホールディングス傘下の非鉄金属メーカーです。
半導体関連では、成膜工程で使うスパッタリングターゲットを製造しており、世界シェア60%と圧倒的な存在感を放っています。
主な勤務地は、本社がある東京のほか、茨城・神奈川・大分にある各事業所・工場です。
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|---|
中途採用比率 | 42% | 57% | 58% |
9位:ダイフク
ダイフクは、工場や倉庫などで「モノを動かす」設備・システムを開発するマテリアルハンドリング業界で世界1位のメーカーです。
有名どころでは、ユニクロや楽天の物流倉庫、トヨタ自動車の生産ラインにダイフクのマテハン機器が使われています。
また、半導体工場でウエハーを自動で運ぶ搬送システムも開発しています。
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|---|
中途採用比率 | 40% | 54% | 59% |
10位:伯東
伯東は、エレクトロニクス・ケミカル製品を扱う独立系商社です。
半導体をはじめとした電子機器や工業薬品、さらには化粧品の開発・販売も行っています。
また、文系と理系の割合が「4:6」と理系出身の社員が多いのも特徴。
半導体の販売だけでなく、技術職が自社で研究・開発も行っているのが強みです。
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|---|
中途採用比率 | 36% | 54% | 58% |
中途採用が多い会社を選ぶ時の注意点
さいごに、転職活動で中途採用が多い会社を選ぶ時の注意点をお伝えします。
「中途採用が多い=社員がすぐやめる会社」なんじゃないかと心配な方もいますよね。
転職サイトの「ミイダス」によると、企業が中途採用をする目的は以下とのこと。
引用:https://corp.miidas.jp/assessment/1977/
- 欠員による人員補充
- 事業拡大による人員増加
- 自社に足りない知識やノウハウの導入
ここで、長時間労働・低賃金ないわゆるブラック企業には、上記①が当てはまります。
一方で、今回紹介した企業が中途採用を増やす理由は、上記の②③です。
最初に説明したとおり、半導体市場は長期的に拡大傾向であり、売上増による事業拡大、および将来のための研究・開発を進めています。
したがって、社員がすぐ辞めるから中途採用が多いのではなく、会社の成長にともなって採用を増やしており、中途採用の比率も高まっているのです。
以下に今回紹介した10社で離職率が公開されているものを載せておくので、参考にしてみてください。
(ちなみに、厚生労働省の調査によると離職率の平均は13.9%とのこと。)
社名 | 離職率 |
---|---|
レーザーテック | 4.8% |
新光電気工業 | 2%以下 |
東京エレクトロン | 1.1% |
荏原製作所 | 2.12% |
東京エレクトロンデバイス | 約2% |
JX金属 | 1.2% |
ダイフク | 2.43% |
半導体業界の転職におすすめのサービス
さいごに、半導体業界の転職におすすめのエージェントを2つ紹介します。
半導体業界は知名度が低く、就職・転職活動に関する情報が少ないのが悩みどころですよね。
そんな時は、1人で悩まずにプロのエージェントや、実際に就活・転職を経験した先輩社員にアドバイスを求めるのがおすすめ。
ここまでの記事を読んで、「半導体業界で働いてみたい」と思った方は、ぜひ下記のサービスを参考にしてみてください。
もちろん、僕のTwitter(@nanamemo_net)やInstagram(@haku_kikai.to.handotai)にDMいただければ、可能な限り相談に乗ります。
メーカー転職に特化した「マイナビメーカーAGENT」
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その名のとおり「製造業(メーカー)」に特化しているのが特徴。
半導体メーカーをはじめ、電気機器メーカーや自動車メーカー、化学メーカー、食品メーカーなど、エンジニアや技術者の転職に精通した専門チームを形成しています。
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まとめ:半導体業界に転職しよう!
以上、半導体業界の転職事情と、中途採用が多い会社10社をランキング形式で紹介しました。
何度も言っていますが、半導体市場は長期的にまだまだ成長する業界です。
今回紹介した会社以外にも、半導体業界には優良企業がたくさんあるので、ぜひ本サイトを活用してチェックしてみてください!
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