ヤマハ発動機

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【ヤマハ発動機の強みと特徴】後工程のトータルソリューションプロバイダーを徹底解説

「ヤマハ発動機への就職・転職を考えているけど、実際どうなの?」

「そもそも何を作っている会社?」

「ヤマハ発動機の強み・弱みは?」

「具体的な働き方や年収、残業時間、将来性が知りたい…!」

このような疑問にお答えします。

こんにちは。はくです。

2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。

本記事では、半導体業界の優良企業紹介として「ヤマハ発動機の特徴」を解説します。

この記事を読むとわかること

  • ヤマハ発動機の企業情報
  • ヤマハ発動機の働き方
  • ヤマハ発動機の強み・弱み
目次

ヤマハ発動機の基本情報

はじめに、ヤマハ発動機の基本情報は以下のとおり。

売上高1兆8,125億円
営業利益1,894億円
営業利益率10.4%
海外売上比率91.3%
研究開発費953億円
設備投資費670億円
平均年収726万円
従業員数(単独)10,154人
平均年齢41.7歳
勤続年数20.3年
残業時間10.6時間
本社静岡
勤務地静岡
初任給(学部卒/修士卒/博士卒)21.4万円/23.6万円/26.5万円
採用人数188名

ヤマハ発動機の特徴

ヤマハ発動機の特徴

つづいて、ヤマハ発動機は何の会社かを具体的に解説します。

ヤマハ発動機と言えば、2輪車やボート・水上オートバイなどのマリン事業が有名です。

たとえば、2輪車の売上高は世界第4位、また船外機(主に小型船舶に設置されている取り外し可能なエンジン)でも世界シェア1・2位を争っています。

一方で、実は半導体製造装置も開発しており、特に後工程装置に強いのが特徴。

ヤマハ発動機における半導体製造装置事業は、子会社の「ヤマハロボティクスホールディングス株式会社」が担当しています。

ヤマハロボティクスホールディングスは、ヤマハ発動機と、ボンダーメーカーの株式会社新川、モールド装置に強いアピックヤマダ株式会社の3社が事業統合して、2019年に誕生した会社です。

また、新川は2018年にFA装置を開発する株式会社PFAを買収しており、この3社がヤマハロボティクスホールディングスの主力を担っています。

ヤマハ発動機は元々、プリント基板にICチップなどの電子部品を実装するチップマウンター(サーフェスマウンターとも言う)を開発していましたが、上記の統合によって、半導体パッケージング工程のトータルソリューションを提供する会社が誕生しました。

ヤマハロボティクスホールディングス

ロボティクス事業説明会の資料より抜粋

ヤマハ発動機の強み

ヤマハ発動機の強み

ここからは、実際に半導体業界で働く僕が思うヤマハ発動機の強みを解説していきます。

ヤマハ発動機の強み

  • 世界的なブランド力
  • 多彩な事業分野
  • 後工程のトータルソリューションプロバイダー
  • グローバルな事業展開

世界的なブランド力

冒頭で言ったとおり、ヤマハの二輪車・マリン事業は世界トップクラスのシェアを獲得しています。

バイク好きなら誰もが知っているように、YAMAHAブランドは圧倒的な知名度を誇っており、世界で売れ続けているのがヤマハ発動機の強みです。

ちなみに、ブランド価値を評価する「Best Japan Brands 2022」というランキングでも8年連続で選出されています。

「Best Japan Brands 2022」で「ヤマハ」ブランドが28位に上昇

グローバルな事業展開

二輪車やマリン事業を含むヤマハ発動機の海外売上比率は、驚異の91.3%です。

とくに、二輪車が売れる国は人口増加が続く地域も多いので、今後の売上高成長も期待されます。

また、半導体製造装置事業も、顧客となる半導体メーカーは海外勢が中心。

たとえば、東南アジアの強化のためにタイに販売拠点を新設、中国の販売拠点拡充を行うなど、海外の販売網を強化していることから、今後の需要拡大も見込まれます。

多彩な事業分野

半導体業界と言うと、半導体の需要によって好況と不況を繰り返す「シリコンサイクル」が業界の特徴の1つです。

そのため、半導体製造装置メーカーも需要の波が激しく、業績が上がり下がりがあるのが悩みのたね。

しかしながら、ヤマハ発動機は二輪車やマリン事業など、多彩な事業を展開しているため、半導体業界が不況のときでも、他の事業で補えるのが最大の強み。

また、たとえば二輪車で培った技術を、マリン事業やロボティクス事業などへ応用するといった強みもあわせ持ちます。

後工程のトータルソリューションプロバイダー

さきほど説明したように、3社の統合によって誕生したヤマハロボティクスホールディングスは、半導体後工程のトータルソリューションを提供できる会社です。

従来、ウエハーに回路を形成する前工程と、チップに切り出して最終製品に組み立てる後工程は、明確に役割分担されて装置メーカーも分かれていました。

一方、最近ではこの前工程と後工程の境界があいまいになってきており、台湾TSMCのように1社で一貫生産するプロセスも登場してきています。

このような背景から、後工程についても各業界やメーカーの堺がなくなり、ヤマハロボティクスのようなトータルソリューションプロバイダーが求められているという流れがあります。

ヤマハ発動機が向いているのはこんな人

ヤマハ発動機が向いているのはこんな人

ここまでの強みや特徴を踏まえると、ヤマハ発動機で働くのが向いているのは以下の人です。

  • ヤマハブランドが好きな人
  • ワークライフバランスを重視したい人
  • 静岡県で働きたい人
  • グローバルに働きたい人

ヤマハブランド

ヤマハ発動機の採用ページを見ると、内定の声で「バイクが好きだった」という意見が一定数見られます。

もちろん、「バイクには興味がなかった」みたいな人もいますが、ヤマハブランドが好きという同じ意志や趣味を持つ人と働くのは、やりがいやモチベーションという意味でも重要です。

休日には、同期でツーリングやクルージング、8耐観戦に行くといった様子も掲載されています。

ワークライフバランス

ヤマハ発動機の平均年収は726万円、残業は10.6時間です。

年収が高いと、その分残業も多くなりがちですが、ヤマハ発動機は給与と残業時間のバランスがちょうど良いのが特徴。

ワークライフバランスを重視する方には、魅力的な会社と言えます。

勤務地

ヤマハ発動機の本社は、静岡県の磐田市にあります。

工場も周辺の浜松・袋井にあるため、勤務地は静岡県がメイン

したがって、静岡や東海地方で暮らしたい方には非常におすすめです。

Jリーグのジュビロ磐田があることでも有名なので、サッカー好きの方にはもってこいですね。

グローバル

ヤマハ発動機は海外売上比率9割超と、日本の会社でもトップクラスに入るグローバル企業です。

したがって、海外勤務や英語力を活かして働きたい方にはおすすめ。

採用ページでは、ロシアやインド、シンガポールで駐在を経験した社員の話が掲載されています。

ヤマハ発動機の企業研究まとめ

ヤマハ発動機の企業研究まとめ

記事の内容をまとめます。

  • ヤマハ発動機は、二輪車・マリン事業・ロボティクス事業が主力
  • 半導体製造装置事業は、子会社のヤマハロボティクスホールディングスが担当
  • 3社の統合によって、半導体後工程のトータルソリューションを提供
  • 年収726万円・残業10.6時間
  • 勤務地は静岡県の磐田市周辺

以上です。

ヤマハ発動機への就職・転職を考えている方は、ぜひ今回の情報を参考にしてみてください!

【ヤマハ発動機の強みと特徴】後工程のトータルソリューションプロバイダーを徹底解説

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この記事を書いた人

半導体製造装置メーカーで機械設計をしてます。

●年齢:28歳・社会人5年目
●目標:半導体業界の魅力を伝えること

「半導体業界のリアルな働き方」をテーマに、本業で学んだ内容を発信しています。
ツイッター・インスタグラムも毎日投稿しているので、ぜひフォローお願いします。

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