サムコ

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【サムコの強みと特徴】京都本社のグローバルニッチトップ企業を徹底解説

「サムコへの就職・転職を考えているけど、実際どうなの?」

「そもそも何を作っている会社?」

「サムコの強み・弱みは?」

「具体的な働き方や年収、残業時間、将来性が知りたい…!」

このような疑問にお答えします。

こんにちは。はくです。

2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。

本記事では、半導体業界の優良企業紹介として「サムコの特徴」を解説します。

この記事を読むとわかること

  • サムコの企業情報
  • サムコの働き方
  • サムコの強み・弱み
目次

サムコの基本情報

はじめに、サムコの基本情報は以下のとおり。

売上高64億円
営業利益14億円
営業利益率21.4%
海外売上比率35.4%
研究開発費31億円
設備投資費208億円
平均年収604万円
従業員数(単独)173人
平均年齢40.9歳
勤続年数13.5年
残業時間19時間
本社京都
勤務地京都
初任給(学部卒/修士卒)21.4万円/22.5万円
採用人数8名

サムコの特徴

サムコの特徴

つづいて、サムコは具体的に何の会社かを説明します。

サムコは、京都に本社を置く半導体製造装置メーカーです。

シリコンウエハーのSUMCOとは別の会社なので、間違えないように注意してください。

サムコが開発する半導体製造装置は、3つの分野にわかれます。

ウエハー表面に薄い膜を形成する「薄膜形成分野」、ウエハー表面に緻密な加工を施す「微細加工分野」、有機汚染層の除去や洗浄を行う「洗浄分野」の3つ。

具体的な製品は、それぞれCVD装置・ドライエッチング装置・ドライ洗浄装置があります。

サムコの特徴は、炭化シリコンSiCや窒化ガリウムGaNといった化合物半導体に特化した製造装置メーカーであること。

加工の難易度が高い化合物半導体の製造装置や材料に関するノウハウが、他社には真似できない強みとなっています。

サムコの強み

サムコの強み

ここからは、実際に半導体業界で働く僕が思うサムコの強みを解説します。

サムコの強み

  • 成長性が高い
  • グローバルニッチトップ企業
  • 高い営業利益率

成長性が高い

サムコが得意とする化合物半導体は、今後の需要拡大が見込まれる材料です。

シリコンSiと比べて高速で動作する・耐熱性が高い・低消費電力・受発光機能があるなどといった特性があり、高周波デバイスやLEDの材料として利用されています。

最近では、次世代パワー半導体としてや、5Gの基地局、顔認証、LiDAR、自動運転、EV、メタバースなどの分野でも注目されている材料。

こうした背景から、化合物半導体製造装置の市場は毎年10%のスピードで成長が見込まれ、サムコも中長期的な業績拡大が期待されています。

LiDARとは

レーザー光を照射して、その反射光の情報をもとに対象物までの距離や対象物の形などを計測する技術。
自動運転やスマホ、移動ロボットなどのセンサーとして利用される。

グローバルニッチトップ企業

サムコは世界8ヶ国14ヶ所に拠点を設けて、グローバルに事業を展開。

現在の海外売上比率はおよそ40%ですが、将来的に60%まで引き上げるよう計画しています。

サムコの装置の海外ユーザーとしては、アメリカのハーバード大学やスタンフォード大学、イギリスのケンブリッジ大学、中国の清華大学、シンガポール大学、そしてITメーカーや家電メーカーなどがあります。

化合物半導体製造装置の市場は、半導体業界全体から見れば小さく、大手のメーカーにとっては参入障壁が高い分野

その中でサムコは、トップクラスの市場シェアを誇り、グローバルニッチで強みを持っています。

高い営業利益率

サムコの営業利益率は21.4%です。

製造業の平均が大体4%前後なので、この数字は非常に高いことがわかります。

サムコの収益性が高い理由は、装置の付加価値向上とコストダウンです。

具体的には、製造工程を協力会社に委託し、サムコは装置の設計や最終調整・検査に集中するファブライト方式を取り入れることで、生産性を向上させています。

こうした施策によって、高付加価値経営を実現しているのが、サムコの強みです。

サムコが向いているのはこんな人

サムコが向いているのはこんな人

ここまでの強みや特徴を踏まえると、サムコで働くのが向いているのは以下の人です。

  • 将来性のある企業で働きたい人
  • 少人数の職場で働きたい人
  • ワークライフバランスを重視する人
  • 京都で働きたい人

将来性

さきほど説明したように、サムコが得意とする化合物半導体製造装置は、今後も成長が期待される分野です。

次世代パワー半導体や自動運転で注目されるLiDARの市場拡大とともに、サムコの業績拡大も期待されているので、将来性を重視したい方におすすめと言えます。

少人数

サムコの2022年の売上高は約64億円、従業員数は173名です。

国内首位の製造装置メーカー東京エレクトロンの売上高がおよそ2兆円なので、サムコは少数精鋭企業であることがわかります。

大手メーカーにとって参入障壁が高い化合物半導体に特化した製造装置メーカーということもあり、少人数の職場やニッチ分野で活躍したい方におすすめの企業です。

ワークライフバランス

サムコの待遇は、平均年収604万円・残業19時間です。

1日あたり1時間未満の残業なので、ワークライフバランスを重視したい方におすすめ。

勤務地

サムコの本社は京都府京都市にあります。

勤務地も本社およびその周辺になるので、京都で働きたい人におすすめ。

京都には、島津製作所や堀場製作所といった半導体部品メーカーの工場もあるので、ものづくりの現場としても最適です。

サムコの企業研究まとめ

サムコの企業研究まとめ

サムコの特徴をまとめます。

  • サムコは化合物半導体に特化した製造装置メーカー
  • 主な製品はCVD装置・ドライエッチング装置・ドライ洗浄装置の3つ
  • 化合物半導体製造装置の市場は年10%の成長が見込まれる分野
  • 大手メーカーが参入しづらいグローバルニッチのトップ企業
  • 平均年収604万円・残業19時間
  • 本社は京都府京都市

以上です。

サムコへの就職・転職を考えている方は、ぜひ今回の情報を参考にしてみてください!

【サムコの強みと特徴】京都本社のグローバルニッチトップ企業を徹底解説

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この記事を書いた人

半導体製造装置メーカーで機械設計をしてます。

●年齢:28歳・社会人5年目
●目標:半導体業界の魅力を伝えること

「半導体業界のリアルな働き方」をテーマに、本業で学んだ内容を発信しています。
ツイッター・インスタグラムも毎日投稿しているので、ぜひフォローお願いします。

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