「ルネサスエレクトロニクスへの就職・転職を考えているけど、実際どうなの?」
「そもそも何を作っている会社?」
「ルネサスエレクトロニクスの強み・弱みは?」
「具体的な働き方や年収、残業時間、将来性が知りたい…!」
このような疑問にお答えします。
こんにちは。はくです。
2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。
本記事では、半導体業界の優良企業紹介として「ルネサスエレクトロニクスの特徴」を解説します。
この記事を読むとわかること
- ルネサスエレクトロニクスの企業情報
- ルネサスエレクトロニクスの働き方
- ルネサスエレクトロニクスの強み・弱み
ルネサスエレクトロニクスの基本情報
はじめに、ルネサスエレクトロニクスの基本情報は以下のとおり。
売上高 | 9,944億円 |
営業利益 | 2,966億円 |
営業利益率 | 29.8% |
海外売上比率 | 68% |
研究開発費 | 1,554億円 |
設備投資費 | 880億円 |
平均年収 | 956万円 |
従業員数(単独) | 5,607人 |
連結従業員数 | 21,017人 |
平均年齢 | 47.6歳 |
勤続年数 | 25.6年 |
残業時間 | 32.5時間 |
本社 | 東京 |
勤務地 | 東京、群馬、茨城、など |
初任給(学部卒/修士卒/博士卒) | 22.7万円/25.1万円/28万円 |
採用人数 | 101〜200名 |
ルネサスエレクトロニクスの特徴
つづいて、ルネサスエレクトロニクスは具体的に何の会社かを説明します。
ルネサスエレクトロニクスは、三菱電機・日立製作所・NECの半導体部門が統合した企業。
2022年の半導体メーカー売上高ランキングでは、キオクシアを抑えて国内1位に輝いています。
(ちなみに、世界では16位にランクイン。)
半導体の中でも「マイコン」と呼ばれる機器を制御するための半導体に強く、とくに自動車の制御に使われる車載マイコンでは世界シェア1位を誇ります。
具体的には、クルマの走行性能や安全性、自動運転技術、電気自動車などに必要な部品です。
また、自動車向け以外でも、産業機器やインフラIoTといった技術向けに事業を展開しています。
1つのチップ上にCPUやメモリなどの機能をまとめたもので、電気回路や機械の動きを制御するのに使われる。
「マイクロコントローラ」の略。
ルネサスエレクトロニクスの強み
ここからは、実際に半導体業界で働く僕が思うルネサスエレクトロニクスの強みを解説していきます。
ルネサスエレクトロニクスの強み
- 車載向けに強い
- グローバルな事業展開
- 利益率が高い
ルネサスエレクトロニクスの強み①:車載向けに強い
さきほど言ったように、ルネサスエレクトロニクスは半導体の中でも車載向けで高いシェアを獲得する会社。
自動車には、1台あたりおよそ30〜100個以上の半導体が使われると言われていますが、今後自動運転やEVが普及すると、その数はますます増加します。
たとえば、EVでは、これまでのエンジンがモーターに置き換わり、その制御は半導体が行います。
また、自動運転についても、安全性や性能が高くなればなるほど、それを実現するための半導体もたくさん必要です。
したがって、今後需要が拡大する半導体業界の中でも、さらなる成長が期待できるのがルネサスエレクトロニクスの最大の強みです。
ルネサスエレクトロニクスの強み②:グローバルな事業展開
ルネサスエレクトロニクスは海外売上比率68%と、売上高の7割近くが海外の企業です。
日本は自動車メーカーが強いですが、半導体の需要という面で見ると、やはり海外が多いのが実情。
ルネサスエレクトロニクスは、こうした海外の需要を取り込んで、グローバルに事業を展開しているのが強みです。
世界30ヶ国以上に製造・開発・営業拠点があるので、海外で働きたい方や英語力を活かしたい方は要チェックですね。
ルネサスエレクトロニクスの強み③:利益率が高い
製造業の平均が約4%なのに対し、ルネサスエレクトロニクスの営業利益率は驚異の29.8%。
買収や経営改革を積極的に行うことで、利益率を改善してきました。
利益率が高いということは、それだけ技術力が高く、稼ぐ力が高いということ。
その分、研究開発費や社員の給料を増やすことができ、さらに技術力が上がって利益率も上がります。
実際、ルネサスエレクトロニクスの平均年収は956万円なので、半導体業界の中でもトップクラスの給与水準です。
ルネサスエレクトロニクスが向いているのはこんな人
ここまでの強みや特徴を踏まえると、ルネサスエレクトロニクスで働くのが向いているのは以下の人です。
- 自動車業界での経験がある人
- 将来性がある企業で働きたい人
- 年収を重視したい人
- 女性が多い職場で働きたい人
- 関東圏で働きたい人
- グローバルに働きたい人
将来性
さきほど言ったように、ルネサスエレクトロニクスが強い車載半導体は、今後もますます需要が拡大する分野です。
コロナによって自動車向けの半導体の重要性が再認識されましたが、自動運転技術やEVの発展によって、この傾向は今後も続きます。
したがって、ルネサスエレクトロニクスの将来性は長い目で見て明るいといえるでしょう。
年収
2022年のルネサスエレクトロニクスの平均年収は、956万円と半導体業界の中でもトップクラス。
その分、残業は32.5時間/月とやや多いのが気になりますが、ガンガン働いて稼ぎたいという方には、うってつけの職場と言えます。
女性の活躍推進
ルネサスエレクトロニクスでは、女性の活躍推進にも積極的に取り組んでいます。
具体的には、社員の女性比率を高める・女性のリーダーを増やすなどの施策を進めており、女性社員が多いのも特徴。
在宅勤務やフレックスタイム制、産休、育児支援などの福利厚生も充実しているので、、女性が働きやすい職場と言えます。
勤務地
ルネサスエレクトロニクスの主な勤務地は以下の3つの工場で、関東圏がメインです。
- 武蔵事業所(東京)
- 高崎事業所(群馬)
- 那珂事業所(茨城)
したがって、関東圏で働きたい方におすすめできます。
グローバル企業
強みのところでも言いましたが、ルネサスエレクトロニクスはグローバルに事業展開しているのが特徴の1つ。
海外出張や駐在の機会も多いため、英語力を活かして働きたい方・海外で働きたい方などにおすすめです。
まとめ:半導体業界で働こう
記事の内容をまとめます。
- ルネサスエレクトロニクスは、三菱電機・日立製作所・NECが母体の半導体メーカー
- 車載向けマイコンで世界シェア1位
- 自動運転・EV向けで成長中
- 年収900万超えの優良企業
- 勤務地は関東圏
- グローバルに事業を展開
以上です。
ルネサスエレクトロニクスや半導体業界への就職・転職を考えている方は、ぜひ今回の情報を参考にしてみてください!