「住友重機械工業への就職・転職を考えているけど、実際どうなの?」
「そもそも何を作っている会社?」
「住友重機械工業の強み・弱みは?」
「具体的な働き方や年収、残業時間、将来性が知りたい…!」
このような疑問にお答えします。
こんにちは。はくです。
2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。
本記事では、半導体業界の優良企業紹介として「住友重機械工業の特徴」を解説します。
この記事を読むとわかること
- 住友重機械工業の企業情報
- 住友重機械工業の働き方
- 住友重機械工業の強み・弱み
住友重機械工業の基本情報
はじめに、住友重機械工業の基本情報は以下のとおり。
売上高 | 9,440億円 |
営業利益 | 657億円 |
営業利益率 | 7.0% |
研究開発費 | 202億円 |
設備投資費 | 456億円 |
平均年収 | 928万円 |
従業員数(単独) | 3,370人 |
連結従業員数 | 24,584人 |
平均年齢 | 43歳 |
勤続年数 | 14.4年 |
残業時間 | 24.6時間 |
本社 | 東京 |
勤務地 | 東京、千葉、神奈川、愛知、など |
初任給(学部卒/修士卒/博士卒) | 23.7万円/25.4万円/27.4万円 |
住友重機械工業の特徴
つづいて、住友重機械工業は具体的に何の会社かを説明します。
住友重機械工業は、世界最古の財閥である住友グループの機械メーカーです。
変減速機やモーターを扱うメカトロニクス事業、射出成形機や半導体のイオン注入装置を扱うインダストリアルマシナリー事業、建設機械や物流システムを扱うロジスティクス&コンストラクション事業、そして発電プラントや環境設備を扱うエネルギー&ライフライン事業の4つがあります。
メカトロニクス事業部が扱う変減速機とは、歯車などで回転速度を落としてその代わりに大きな力を得る装置のことです。
住友重機械工業の減速機は、モーターや産業ロボット、工作機械など様々な所で使われていて、国内で圧倒的なシェアを誇ります。
また、メカトロニクス事業部ではレーザー関連装置も扱っており、半導体製造装置のレーザーアニール装置を開発しています。
その他の事業に関しては、グループ会社で開発を行っている製品も多いです。
たとえば、インダストリアルマシナリー事業部が扱うイオン注入装置は、グループ会社の住友重機械イオンテクノロジーが開発しています。
以上のように、産業機械から精密機器、環境プラントまで、幅広い分野の装置・製品を扱っているのが、住友重機械工業の特徴です。
住友重機械工業の強み
ここからは、実際に半導体業界で働く僕が思う住友重機械工業の強みを解説します。
住友重機械工業の強み
- 幅広い事業領域
- ニッチで高い市場シェア
幅広い事業領域
さきほど説明したように、住友重機械工業は重工業から精密機器まで幅広い事業領域が強みです。
イオン注入装置を開発する住友重機械イオンテクノロジーのほか、建設機械を扱う住友建機、造船事業を手掛ける住友重機械工業マリンエンジニアリング、物流システムを扱う住友重機械搬送システム、水処理設備を扱う住友重機械エンバイロメントなど。
グループ会社の連携を生かして、さまざまな事業を展開して安定した収益を上げています。
ちなみに重工業に関しては、三菱重工や川崎重工、IHIなどと並ぶ重工大手メーカーの一角です。
- 住友建機・・・油圧ショベルやクレーンなどの建設機械
- 住友重機械搬送システム・・・クレーンやコンベアなどの物流システム
- 住友重機械マリンエンジニアリング・・・大型貨物船や原油タンカーなどの造船事業
- 住友重機械エンバイロメント・・・産業排水処理設備や上下水道設備など
- 住友重機械プロセス機器・・・撹拌槽や蒸留・抽出設備などの化学機械
- 住友重機械イオンテクノロジー・・・半導体のイオン注入装置
- 住友重機械精機販売・・・変減速機や油圧機器などの販売・保守・修理
- 住重フォージング・・・航空機体部品、発電用タービンブレード、一般民生用部品など
ニッチで高い市場シェア
住友重機械工業が手掛ける製品の中には、各市場でトップクラスのシェアを誇る製品がいくつかあります。
具体的には、半導体のレーザーアニール装置・イオン注入装置、変減速機、医療用MRI向けの極低温冷凍機、プラスチックの射出成形機、航空機用ジェットエンジンブレードなど。
ここでレーザーアニール装置は、ウエハー上に形成した薄膜をレーザーによって局部的に短時間で熱処理する装置です。
住友重機械工業は、IGBTというパワー半導体デバイス向けレーザーアニール装置で圧倒的なシェアを誇ります。
また、イオン注入装置は、シリコン結晶中に不純物となるイオンを打ち込む装置です。
住友重機械イオンテクノロジーは、日本で唯一このイオン注入装置を開発しています。
住友重機械工業が向いているのはこんな人
ここまでの強みや特徴を踏まえると、住友重機械工業で働くのが向いているのは以下の人です。
- 年収を重視する人
- 規模の大きな製品・設備をつくりたい人
- ワークライフバランスを重視する人
- 関東圏で働きたい人
年収・残業時間
住友重機械工業の平均年収は928万円と高水準。
一方で、残業時間は平均24.6h/月とそこまで多くないので、年収と残業の両方を重視する方におすすめです。
ワークライフバランス
住友重機械工業は、厚生労働大臣から子育て支援企業として認められた「プラチナくるみん」認定企業です。
産休育休や子育てサポート制度が整っているので、仕事と子育てを両立して働きたい方におすすめの職場。
育児休暇に関しては、女性の取得率・復職率は100%で、「男性育休100%宣言」にも力を入れています。
勤務地
住友重機械工業の勤務地は、東京・千葉・神奈川など、関東圏に多いです。
たとえば、レーザーアニール装置を開発するメカトロニクス事業部は、神奈川県の横須賀市。
海に面した立地なので、休日はレジャーも楽しめます。
福利厚生
住友グループの会社というだけあって、福利厚生が充実しているのも魅力の1つです。
独身寮や住宅補助、休暇制度、教育・研修制度など、必要なものは一通りそろっています。
個人的には、勤続5年毎に5日間のリフレッシュ休暇がもらえる制度が良いなと思いました。
住友重機械工業の企業研究まとめ
記事の内容をまとめます。
- 住友グループの機械メーカー
- 重工業から精密機器まで幅広い事業領域が強み
- 半導体のレーザーアニール装置・イオン注入装置を開発
- 平均年収928万円・残業24.6h/月
- 勤務地は東京・千葉・神奈川がメイン
- 子育てサポートが充実したプラチナくるみん認定企業
- 福利厚生・休暇制度も充実
以上です。
住友重機械工業への就職・転職を考えている方は、ぜひ今回の情報を参考にしてみてください!