神奈川県で働ける半導体業界の優良企業13社【都心に近い】

「神奈川県の求人を探している」

「神奈川県で働けるメーカーはないかな」

「できれば年収が高くて、将来性のある企業がいい」

このような疑問にお答えします。

こんにちは。はくです。

2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。

本記事では、神奈川県で働ける半導体業界の優良企業13社を紹介します。

具体的な勤務地や各企業の事業内容、将来性なども解説するので、ぜひ参考にしてください。

神奈川県で働ける半導体業界の優良企業13社

早速ですが、神奈川県で働ける半導体関連メーカーを紹介していきます。

全部で13社です。

それではいきましょう。

オハラ

オハラは、神奈川県相模原市に本社を置く光学ガラスメーカーです。

元々デジカメ向けの光学製品を中心に扱っていましたが、近年は市場の縮小を受けて半導体などのエレクトロニクス事業に注力し始めています。

主力製品の1つが、半導体露光装置向けの高均質ガラスです。

ニコンやキヤノンといった露光装置メーカーに光学ガラスを提供しています。

また、子会社のオハラ・クォーツ（和歌山県）では、半導体のフォトマスク用基板に使われる合成石英や、成膜・エッチング工程で使われる溶融石英も手掛けています。

東京応化工業

東京応化工業は、半導体材料・高純度化学薬品を開発する化学メーカーです。

主力製品は、半導体のリソグラフィ工程で使われるフォトレジストで世界トップクラスのシェアを獲得しています。

東京応化工業の勤務地は、本社のある神奈川県川崎市、および神奈川・福島・栃木・静岡・熊本県にある各事業所・工場です。

ほぼすべての拠点に独身寮・社宅が完備されているほか、住宅補助制度も充実しています。

マクニカ

マクニカは、国内1位の売上高を誇る半導体商社です。

特定メーカーの製品のみを扱う半導体商社を「メーカー系」、メーカーに依存せずさまざまな製品を扱う商社を「独立系」と言いますが、マクニカは後者の独立系商社。

世界中の半導体メーカーから製品を仕入れて、電子機器や産業機器メーカーなどに販売します。

マクニカの本社は、神奈川県横浜市です。

新入社員の場合、入社後の勤務地は神奈川（新横浜）・大阪（淀屋橋）・東京（品川）のいずれかとなります。 

ちなみに、一般職は新横浜の地域採用です。

東京エレクトロンデバイス

東京エレクトロンデバイスは、東京エレクトロンの関係会社として商社部門が独立した半導体商社です。

マクニカと同じく独立系の商社で、半導体関連製品の仕入れ・販売・技術サポートを行います。

東京エレクトロンデバイスの主な勤務地は、横浜本社・エンジニアリングセンターと新宿オフィス・サポートセンターです。

また、さきほどのマクニカもそうですが、半導体商社には技術系社員も多く在籍しているので、理系の方にもおすすめの企業です。

ソシオネクスト

ソシオネクストは、2015年に富士通とパナソニックの半導体事業が統合してできた半導体ファブレス企業です。

1つの基板（チップ）上にCPUやメモリなど各素子を実装した「SoC（システムオンチップ）」と呼ばれる半導体チップを開発しています。

2018年に社長が変わると、注力製品を民生機器から、自動車やスマートデバイス、データセンターに変更して大きく業績を伸ばしました。

ソシオネクストの勤務地は、新横浜本社と川崎、そして京都にある開発拠点がメインです。

自社で工場を持たないファブレスメーカーなので、設計のみを行い、生産は台湾TSMCなどのファウンドリに委託しています。

レーザーテック

レーザーテックは、半導体のマスク検査装置・マスクブランクス検査装置が主力の半導体製造装置メーカーです。

ニッチトップとして注目される企業で、最先端向けの工程で使われるEUVマスクブランクス検査装置では世界シェア100%と市場を独占しています。

レーザーテックは、ソシオネクストと同じく設計・開発がメインのファブレス企業で、勤務地は新横浜本社です。

また、超高収入企業としても有名で直近の平均年収は半導体業界トップの1,581万円となっています。

ブイ・テクノロジー

ブイ・テクノロジーは、スマホや薄型テレビに使用されるフラットパネルディスプレイ（FPD）製造装置を開発するメーカーです。

2018年頃から、新規事業として半導体製造装置事業の拡大も進めています。

海外売上比率は驚異の95.2%で、そのうち中国が88.5%と大部分を占めているのが特徴です。

ブイ・テクノロジーの勤務地は、本社のある神奈川県横浜市。

海外拠点（韓国・台湾・中国）および客先等への海外出張もあるので、グローバルに働きたい方におすすめできます。

東芝デバイス&ストレージ

東芝デバイス&ストレージは、東芝グループの半導体メーカーです。

主力製品は、パワー半導体・HDD・システムLSIなど。

2017年に東芝から分社化し、東芝グループで最も売上高が大きい事業となっています。

（ちなみに、メモリ事業（旧東芝メモリ）は売却されてキオクシアへ、半導体製造装置事業はニューフレアテクノロジーへ移管されています。）

東芝デバイス&ストレージの勤務地は、神奈川県川崎市にある本社および駐在拠点と、兵庫県・石川県にある開発製造拠点です。

東芝グループで福利厚生や各種制度が充実しており、働きやすい環境が整っています。

ニューフレアテクノロジー

ニューフレアテクノロジーは、東芝機械が前身の半導体製造装置メーカーです。

主力製品は、マスク描画装置・マスク検査装置・エピタキシャル成長装置の3つで、なかでも電子ビームマスク描画装置は世界シェア90%を誇ります。

ニューフレアテクノロジーの勤務地は、本社のある神奈川県横浜市です。

海外ではアメリカ、韓国、台湾、ドイツ、中国に拠点があり、全社員およそ600名に対して、毎月平均85名が海外出張に行っているとのこと。

若いうちから海外経験が積めるので、グローバルに働きたい方におすすめです。

芝浦メカトロニクス

芝浦メカトロニクスは、半導体製造装置・FPD製造装置などを開発するメーカーです。

前工程から後工程まで幅広い装置を手掛け、とくに枚葉式ウエハー洗浄装置では高いシェアを誇ります。

芝浦メカトロニクスの勤務地は、本社のある横浜事業所および、海老名市にあるさがみ野事業所です。

働き方については、2023年度の年間休日が127日と休みが多い会社でもあります。

ソニー

ソニーと言えば家電やカメラが有名ですが、実は半導体も設計しています。

具体的には、光を電気信号に変換する「イメージセンサー」という半導体で、ソニーが世界シェア1位。

2023年話題となったJASMやラピダスにも出資している、日本を代表する半導体メーカーの1社です。

ソニーの半導体事業は、神奈川県の厚木にあるソニーセミコンダクターソリューションズが開発を担当しています。

製造はグループ会社のソニーセミコンダクターマニュファクチャリングが行っており、こちらは熊本県に生産拠点があります。

住友重機械工業

住友重機械工業は、世界最古の財閥である住友グループの機械メーカーです。

産業機械から精密機器、環境プラントまで、幅広い分野の製品を扱っているのが特徴で、半導体関連ではレーザーアニール装置とイオン注入装置を開発しています。

住友重機械工業の勤務地は、東京・千葉・神奈川など関東圏に多く、レーザーアニール装置を開発するメカトロニクス事業部は神奈川県の横須賀市です。

また、イオン注入装置はグループ会社の住友重機械イオンテクノロジーが担当し、こちらは愛媛県に拠点があります。

アルバック

アルバックは、半導体製造装置に使われる真空装置を開発するメーカーです。

真空計や真空ポンプ、バルブなどの各種機器を開発するほか、半導体製造装置やFPD製造装置も手掛けています。

アルバックの勤務地は、神奈川県本社、および静岡・千葉・大阪・青森・鹿児島にある各事業所や工場です。

新入社員の場合は、神奈川県茅ヶ崎市で研修を行った後、各拠点に配属されるとのこと。

まとめ：神奈川県の優良企業で働こう！

【神奈川県に本社がある半導体関連⑩社】

■相模原市
・オハラ

■横浜市
・東京エレクトロンデバイス
・ソシオネクスト
・マクニカ
・レーザーテック
・ブイ・テクノロジー
・ニューフレアテクノロジー
・芝浦メカトロニクス

■川崎市
・東京応化工業

■茅ヶ崎市
・アルバック pic.twitter.com/fFGB1bVdE5

— はく｜半導体業界の企業解説 (@nanamemo_net) August 9, 2023

以上、神奈川県で働ける半導体業界の優良企業を紹介しました。

神奈川県は都心に近く、自然も多いので、住むのにも便利な場所。

「地方のメーカーで働いているけど、都心に移り住みたい」と考えている方は、ぜひ今回紹介した13社を候補に入れてみてください！