「タムラ製作所への就職・転職を考えているけど、実際どうなの?」
「そもそも何を作っている会社?」
「タムラ製作所の強み・弱みは?」
「具体的な働き方や年収、残業時間、将来性が知りたい…!」
このような疑問にお答えします。
こんにちは。はくです。
2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。
本記事では、半導体業界の優良企業紹介として「タムラ製作所の特徴」を解説します。
この記事を読むとわかること
- タムラ製作所の企業情報
- タムラ製作所の働き方
- タムラ製作所の強み・弱み
タムラ製作所の基本情報
はじめに、タムラ製作所の基本情報は以下のとおり。
売上高 | 882億円 |
営業利益 | 16億円 |
営業利益率 | 1.8% |
海外売上比率 | 63.6% |
研究開発費 | 35億円 |
設備投資費 | 59億円 |
平均年収 | 624万円 |
従業員数(単独) | 987人 |
平均年齢 | 43.2歳 |
勤続年数 | 17.5年 |
残業時間 | 12.7時間 |
本社 | 東京 |
勤務地 | 東京、埼玉、大阪、愛知 |
初任給(学部卒/修士卒/博士卒) | 21.9万円/24.3万円/26万円 |
採用人数 | 11名 |
タムラ製作所の特徴
つづいて、タムラ製作所は何の会社かを具体的に説明します。
タムラ製作所は、電子部品・電子化学実装・情報機器を開発するメーカーです。
自動車・パワーエレクトロニクス・通信機器の3つが主力事業。
具体的な製品としては、電圧を昇降圧させる車載用リアクタや、電子機器の接合に広く使われるソルダーペースト、プリント基板上の電気配線を保護するソルダーレジストなどがあります。
また、タムラ製作所が出資するノベルクリスタルテクノロジーは、パワー半導体材料として注目される酸化ガリウムウエハーを開発・量産に成功しています。
酸化ガリウムは、加工性や電気特性がシリコンよりも優れるという特徴があり、次世代のパワー半導体として注目の材料。
2021年の6月に、ノベルクリスタルテクノロジーが「高品質酸化ガリウム100mmエピウエハの製造・販売が可能になった」と発表すると、タムラ製作所の株価は急騰しました。
このようにタムラ製作所、およびノベルクリスタルテクノロジーは、EVや再生可能エネルギーの発達に必要なパワー半導体企業として注目されている企業の1つです。
タムラ製作所の強み
ここからは、実際に半導体業界で働く僕が思うタムラ製作所の強みを解説します。
タムラ製作所の強み
- 次世代の注目企業
- 高い将来性
次世代の注目企業
さきほど言ったように、タムラ製作所が出資するノベルクリスタルテクノロジーは、パワー半導体材料の酸化ガリウムで最も注目されている企業です。
パワー半導体は、簡単に言うと電力の制御や変換に特化した半導体のこと。
通常よりも大電流・高電圧をあつかえるのが特徴で、スマホや自動車、エアコン、産業機械など、さまざまな機器に使われています。
ここで、パワー半導体の重要な性能の1つが「エネルギー効率」です。
電圧や電流の変換を行うパワー半導体の内部では、エネルギー損失が発生してしまいます。
ノベルクリスタルテクノロジーが実用化に成功した酸化ガリウムウエハーは、このエネルギー損失がシリコンの1,000分の1と言われており、エネルギー効率が非常に高いのが強み。
エネルギー効率が上がると、省エネ、脱炭素、EVの航続距離を伸ばせるなどのメリットがあります。
酸化ガリウムパワー半導体は、次世代の注目材料なのです。
高い将来性
酸化ガリウムだけでなく、タムラ製作所が取り扱う自動車・パワーエレクトロニクス・通信事業は、どれも今後の需要が期待される分野。
たとえば、自動車ではハイブリッド車で燃費や動力性能を向上させる昇降圧回路で使用される車載用リアクタを開発しています。
また、自動車やスマホ、通信機器に搭載される電子部品では、ソルダーペースト、リフロー装置、ソルダーレジストといった、タムラ製作所の接合技術・絶縁技術が活躍しています。
このように、タムラ製作所が得意とする技術は、どれも今後の社会に欠かせない技術ばかり。
さきほどの酸化ガリウムと合わせて、将来性のある事業を複数展開しているのが2つ目の強みです。
タムラ製作所が向いているのはこんな人
ここまでの強みや特徴を踏まえると、タムラ製作所で働くのが向いているのは以下の人です。
- 将来性のある会社で働きたい人
- ワークライフバランスを重視する人
- 首都圏で働きたい人
- グローバルに働きたい人
ワークライフバランス
タムラ製作所の平均年収は624万円・残業12.7h/月です。
残業時間が少ないので、仕事とプライベートを両立して働きたい方におすすめの職場と言えます。
勤務地
タムラ製作所の主な勤務地は、東京都・埼玉県・大阪府・愛知県の4つ。
情報機器が東京の練馬にある本社、電子部品・電子化学・実装部品は埼玉県にある各事業所で開発しています。
大阪・愛知は営業所です。
福利厚生
休暇制度や育児支援、社員食堂、社宅など、必要な福利厚生は一通りそろっています。
全社員がそれぞれの誕生日に休暇を取得できる「バースディ休暇」という制度もあり、休みが取りやすい職場と言えるでしょう。
グローバル
タムラ製作所は、海外売上比率63.6%とグローバルに事業を展開しています。
17カ国40ヶ所以上に拠点があり、海外勤務を経験している社員が多いのも特徴。
新入社員研修で1週間の海外研修があるので、若いうちから海外に触れる機会があります。
タムラ製作所の企業研究まとめ
記事の内容をまとめます。
- タムラ製作所は自動車・パワーエレクトロニクス・通信機器の3つが主力事業
- タムラ製作所が出資するノベルクリスタルテクノロジーは酸化ガリウムウエハーの実用化に成功
- 酸化ガリウムは、次世代のパワー半導体として注目されている材料
- 平均年収は624万円・残業12.7h/月
- 勤務地は東京・埼玉がメイン
- 海外売上比率6割以上で、若いうちから海外経験を積める
以上です。
タムラ製作所への就職・転職を考えている方は、ぜひ今回の情報を参考にしてみてください!