JX金属

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【JX金属の強みと特徴】ENEOS傘下の非鉄金属メーカーを徹底解説

「JX金属への就職・転職を考えているけど、実際どうなの?」

「そもそも何を作っている会社?」

「JX金属の強み・弱みは?」

「具体的な働き方や年収、残業時間、将来性が知りたい…!」

このような疑問にお答えします。

こんにちは。はくです。

2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。

本記事では、半導体業界の優良企業紹介として「JX金属の特徴」を解説します。

この記事を読むとわかること

  • JX金属の企業情報
  • JX金属の働き方
  • JX金属の強み・弱み
目次

JX金属の基本情報

はじめに、JX金属の基本情報は以下のとおり。

売上高1兆2,930億円
営業利益1,582億円
営業利益率12.2%
平均年収1,009万円
従業員数(単独)3041人
平均年齢40.3歳
勤続年数14.5年
残業時間21.5時間
本社東京
勤務地東京、茨城、神奈川、大分、など
初任給(学部卒/修士卒/博士卒)22.5万円/24.8万円/28万円
採用人数50名程度

JX金属の特徴

つづいて、JX金属は具体的に何の会社かを説明します。

JX金属は、ENEOSホールディングス傘下の非鉄金属メーカーです。

銅・レアメタルを中心とした非鉄金属の資源開発、精錬、薄膜材料の加工などを手掛けています。

もう少し具体的言うと、スマホや車載機器などで使われる電子部品、半導体、航空機、医療機器などに使われる材料を開発。

AI・IoT技術に欠かせない先端素材の製造・開発から、使用済み電子機器のリサイクル事業までを行うのが、JX金属の特徴です。

半導体関連では、成膜工程で使うスパッタリングターゲットを製造しています。

銅の純度が非常に高いのが特徴で、独自の技術によって99.9999999%(「ナインナイン」と呼ぶ)という超高純度を実現。

また、銅以外でも他社を圧倒する58種類の元素扱っており、世界シェア約6割を誇るのが強みです。

ちなみに、スパッタリングはウエハーに薄膜を形成する「成膜」方法の1つ。

ガスイオンを高速でターゲット表面に衝突させることで、ターゲット粒子を弾き出し、ウエハー表面に付着・堆積させ薄膜を形成する技術です。

スパッタリング

JX金属の強み

JX金属の強み

ここからは、実際に半導体業界で働く僕が思うJX金属の強みを解説します。

JX金属の強み

  • 将来性が高い
  • 圧倒的な市場シェア
  • 新規事業の開拓

将来性が高い

JX金属が提供する材料は、スマホや半導体、車載機器、航空機、医療機器などで使われています。

これらはどれも、今後わたしたちの生活に欠かせない電子機器。

したがって、その電子機器に使われる材料を開発するJX金属も、今後のAI・IoT化社会に欠かせない企業なのです。

一例を挙げると、JX金属では金属3Dプリンター用の純銅粉を開発しています。

3Dプリンターは近年実用化が進んでおり、純銅粉はサーバー用のヒートスプレッダーや自動車用の水冷冷却ユニットなどの用途向けに期待されている材料です。

また、JX金属ではリサイクル事業も行っています。

使用済みの家電製品・電子機器などから、純度99.99%以上の銅地金や、貴金属・レアメタルや硫酸などの生産する事業です。

近年、世界的に脱炭素や省エネなどの機運が高まっていますが、こうしたグローバルな流れにもきちんと対応しているのが、JX金属の強みです。

圧倒的な市場シェア

さきほど説明したように、JX金属は半導体のスパッタリングターゲットで世界シェア60%と圧倒的な存在感を放っています。

ほかにも、スマホや車載機器に使われるフレキシブル回路基板の材料となる圧延銅箔で世界シェア80%、電子材料向けの高純度タンタル粉で世界シェアNo.1など、高シェアを誇る製品が多数あります。

そして、こうした圧倒的な市場シェアを可能にしているのが、JX金属の高い技術力と生産能力です。

新規事業の開拓

JX金属では、新規事業や技術の開拓を社内外で積極的に行っています。

一例を挙げると、「Idea Seed Bank」という社員のアイデア創出/育成をするプラットフォームを用意し、アイデアの着想支援から社内審査に向けたサポート、メンバー同士でのディスカッションなどを推進しています。

また、社外では、外部企業や大学、研究機関との協業を積極的に実施。

さらに、2020年6月に移転した本社には、SQUARE LABという展示スペースを設置し、イベント開催や議論の場として提供しています。

このように、新規事業や技術の発掘に関する取り組みを積極的に行うことで、より将来性の高い事業を生み出していけるのが、JX金属の強みです。

JX金属が向いているのはこんな人

JX金属が向いているのはこんな人

ここまでの強みや特徴を踏まえると、JX金属で働くのが向いているのは以下の人です。

  • 将来性のある企業で働きたい人
  • 年収を重視する人
  • ワークライフバランスを重視する人
  • 専門性を高めたい人
  • グローバルに働きたい人

年収

JX金属の待遇は、平均年収1,009万円・残業21.5h/月です。

年収1,000万超えで、残業時間も比較的少ないのが魅力的。

年収は重視するけど、仕事ばかりじゃなくてプライベートの時間も欲しいという方にはうってつけの企業です。

ワークライフバランス

残業が少ないこと以外にも、必要な福利厚生は一通りそろっています。

具体例を挙げると、産休育休後の復職率100%、有給取得日数の平均17.8日、出産・育児の休暇、手当、時短勤務制度など。

採用ページには、男性社員で育休を取得した方のエピソードも紹介されています。

したがって、仕事と家庭を両立して働きやすい職場と言えるでしょう。

専門性

JX金属では、基本的に職種を変えるジョブローテーションは行っておらず、一人ひとりがその職種のプロとして成長することを目指しています。

したがって、いろんな仕事を経験したいというよりは、専門性を高めたい人におすすめ。

とくに技術系は、長期スパンで専門性を磨くことができます。

勤務地

JX金属の主な勤務地は、本社がある東京のほか、茨城・神奈川・大分にある各事業所・工場です。

各拠点には、独身寮や社宅が完備されているので、地元を離れて就職する場合でも安心。

採用ページでは、2020年に新設された東京本社や、茨城県での暮らしが紹介されているので、チェックしてみると入社後の働き方がイメージできます。

グローバル

JX金属は高い市場シェアから、グローバルに事業を展開しています。

現在は、大学・院卒社員の約1割が海外に勤務しており、海外出張や駐在の機会も豊富。

たとえば、営業職で顧客先に訪問して打ち合わせを行う、技術系社員も同行して専門的な話をする、地質調査や新たなリサイクル対象物の提供元を開拓するために現地に行く、、、など。

部署や職種にもよりますが、海外経験のチャンスが豊富なので、グローバルに働きたい方にもおすすめです。

JX金属の企業研究まとめ

JX金属の企業研究まとめ

記事の内容をまとめます。

  • ENEOSホールディングス傘下の非鉄金属メーカー
  • 銅・レアメタルを中心とした非鉄金属の資源開発・精錬・薄膜材料の加工などを手掛ける
  • 半導体のスパッタリングターゲットで世界シェア60%
  • 平均年収1,009万円・残業21.5h/月
  • 主な勤務地は、東京・茨城・神奈川・大分
  • 海外出張や駐在の機会も豊富

以上です。

JX金属への就職・転職を考えている方は、ぜひ今回の情報を参考にしてみてください!

【JX金属の強みと特徴】ENEOS傘下の非鉄金属メーカーを徹底解説

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この記事を書いた人

半導体製造装置メーカーで機械設計をしてます。

●年齢:30歳・社会人6年目
●目標:半導体業界の魅力を伝えること

「半導体業界のリアルな働き方」をテーマに、本業で学んだ内容を発信しています。
ツイッター・インスタグラムも毎日投稿しているので、ぜひフォローお願いします。

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