日本に拠点がある外資系半導体関連メーカー10選【英語が活かせる】

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日本に拠点がある外資系半導体関連メーカー10選【英語が活かせる】

「外資系に転職して年収アップしたい」

「英語力を活かして働きたい」

「そもそも半導体業界にはどんな外資系企業がある?」

このような疑問・悩みを解決します。

こんにちは。はくです。

2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。

この記事を書いている2024年12月現在、転職活動をしており、英語力が活かせる企業として外資系の半導体関連メーカーを検討中です。

実際にはまだ転職していませんが、転職エージェントに話を聞いたり、自分でも色々調べてわかったことがあるので、本記事で紹介しようと思います。

半導体業界の中でも外資系企業に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むとわかること

  • 日本に拠点がある外資系半導体メーカーがわかる
  • 外資系企業の働き方がわかる
  • 外資系に強い転職エージェントがわかる
半導体業界の外資系に強いおすすめ転職エージェント3選
目次

外資系の半導体関連企業とは?

外資系の半導体関連企業とは?

はじめに外資系企業とは、日本に拠点(支社)を持つ海外企業のことです。

本社や研究開発拠点は本国にありますが、日本国内での販売拠点となる営業所やサポート窓口、一部の製造拠点を日本に持ちます。

中でも半導体業界は、キオクシアやソニー、そしてラピダスやJASM(TSMC熊本)など製造装置メーカーの重要顧客となるデバイスメーカーが日本にあります。

また、半導体を使って製品を開発する自動車メーカーや電機メーカーなどの有力企業も多いです。

さらに、日本は東京エレクトロンやアドバンテスト、レゾナックなど、世界で高いシェアを獲得する製造装置・材料メーカーが多数存在

したがって、半導体プロセスに関する研究も盛んで、アメリカや台湾、韓国と同様に半導体サプライチェーンの重要市場の1つなのです。

このような背景から、外資系の半導体関連メーカーは日本に研究開発・製造・営業・拠点を設けています。

日本に拠点がある外資系半導体関連メーカー10選

日本に拠点がある外資系半導体関連メーカー10選

では、具体的に日本に拠点を持つ外資系半導体関連メーカーを紹介していきます。

実際に僕が転職活動をする中で興味を持った(転職を検討した)企業10社です。

簡単に各企業の特徴も紹介するので、参考にしてみてください。

アプライドマテリアルズジャパン

アプライドマテリアルズジャパンは、世界1位の売上高を誇る半導体製造装置メーカー、アプライドマテリアルズ(AMAT)の日本法人です。

成膜、エッチング、CMP、イオン注入装置など、幅広い分野でトップクラスのシェアを誇ります。

本社はアメリカにあり、日本法人では国内顧客への装置販売・サポートを担当しています。

募集職種はカスタマーエンジニア(顧客サポート)がメインですが、プロセスエンジニアや品質保証経理などの事務系職種、ソフト系の職種も時期によって募集があります。

ASMLジャパン

ASMLは、露光装置を開発するオランダの半導体製造装置メーカーです。

売上高はAMATに次ぐ世界2位。

露光装置で90%以上という圧倒的なシェアを誇り、最先端プロセスに使われるEUV露光装置はASMLが市場シェアを独占しています。

ASMLジャパンの募集職種はサービスエンジニア(顧客サポート)とアプリケーションエンジニア(プロセスエンジニア近い)の2つがメイン。

オランダ本社とのやり取りは英語(主に読み書き)で、英語学習サポートもあります。

ラムリサーチ合同会社

ラムリサーチは、AMAT、ASMLに次ぐ世界3位の半導体製造装置メーカーです。

前工程の中でもエッチング・成膜・洗浄装置などを開発しており、特にエッチング装置は世界トップシェアを誇ります。

ラムリサーチの本社はアメリカです。

募集職種は、AMAT同様にフィールドエンジニア(顧客サポート)がメインで、プロセスエンジニアや品質保証、営業などの職種も募集があります。

ケーエルエー・テンコール

ケーエルエー・テンコールは、アメリカの半導体検査装置の大手KLA社の日本法人です。

特にウェハの検査・計測分野で圧倒的なシェアを誇り、売上高は世界5位にランクインしています。

日本法人の本社は神奈川県のみなとみらいにあり、募集はサービスエンジニア・プロセスエンジニアがメイン。

時期によっては営業職も募集があります。

日本エーエスエム

日本エーエスエム(日本ASM)は、オランダに本社を持つ製造装置メーカーASM International(ASMI)の日本法人です。

ALD装置を主力にエピタキシャル成長装置やプラズマCVDなども展開。

枚葉式ALD装置ではトップシェアを誇ります。

日本ASMは、外資系製造装置メーカーでは珍しく日本法人でも装置の研究開発を行っています。

したがって、フィールドエンジニアのほか、機械や電気設計、ソフトエンジニアといった開発系の職種も募集しているのが特徴です。

JASM

JASMは、世界最大の半導体ファウンドリ台湾TSMCが日本の熊本に設立した会社です。

第1工場ではソニーのイメージセンサーやデンソーの車載半導体が主なターゲットで、日本の顧客向けに先端半導体の製造を請け負います。

また、最近建設が決まった第2工場には、トヨタも出資しています。

JASMの募集職種は、プロセスエンジニアや装置エンジニア、ファシリティエンジニア、インフラ・ネットワークエンジニアなど。

工場の安定稼働や生産ラインの改善、サプライヤー管理などの業務を担当します。

TSMCデザインテクノロジージャパン

TSMCデザインテクノロジージャパン(JDC)は、TSMCが日本に設立した研究開発拠点です。

主に7nm/5nm以降の最先端プロセスの開発を担当しています。

勤務地は横浜、または大阪で募集職種はAPRやメモリデザインのエンジニアなどです。

TSMCジャパン3DIC研究センター

2021年につくばに設立されたTSMCジャパン3DIC研究センター(JRDC)では、日本の装置・材料メーカー、研究機関や大学と一緒に3次元パッケージング技術の開発を行っています。

こちらでは、プロセスエンジニアや装置エンジニア、基板設計エンジニアなどの職種の募集があります。

マイクロンメモリジャパン

マイクロンメモリジャパンは、アメリカのメモリ半導体大手マイクロテクノロジー傘下の半導体メーカーです。

前身はNEC・日立・三菱のDRAM事業が統合して設立されたエルピーダメモリで、経営難に陥った2012年にマイクロンに買収されてマイクロンメモリジャパンとなりました。

広島工場では、エルピーダの事業を継続してDRAMの製造、および技術開発を行っています。

また、神奈川県の橋本にも技術センターがあり、こちらではDRAMの技術開発、研究開発、およびシステムインテグレーションを行っています。

日本サムスン

日本サムスンは、韓国のサムスン電子の日本法人です。

半導体関連では横浜に研究開発拠点があり、2024年にも次世代パッケージング技術の研究拠点を新設しています。

主な募集職種は設備エンジニアや要素技術開発、材料開発、プロセスエンジニアなど。

研究開発系の職種が募集されています。

半導体業界の外資系に強いおすすめ転職エージェント3選

外資系メーカーで働くメリット・デメリット

外資系メーカーで働くメリット・デメリット

つづいて、外資系の半導体関連メーカーで働くメリット・デメリットを紹介します。

メリット

外資系の半導体関連メーカーで働くメリットは以下の3つ。

  • 年収が高い
  • 東京勤務ができる
  • 英語力が身につく・活かせる

年収が高い

1つ目は、やはり年収が高いこと。

半導体業界に限らず、外資系企業の年収は高いことが多いです。

理由はいくつかありますが、年功序列がない・ジョブ型雇用・成果主義などが主な理由。

したがって、ポジションにマッチする経験やスキルがあったり、成果を出した人は、同じ職種の日系企業と比較しても高い報酬を得ることができます。

とくに、半導体業界は研究開発力が高く、高収益な企業が多いです。

今回紹介した10社も給与が高い企業ばかりなので、日系メーカーで働いている方なら、転職して年収アップすることは十分可能でしょう。

都心勤務ができる

2つ目は、都心勤務ができること。

メーカーというと、地方の工場勤務になることが多いですが、外資系であれば東京や神奈川などの都市部で働くこともできます。

例えば、今回紹介したAMAT・ASMは東京、ラムリサーチ・KLA・サムスンは神奈川勤務です。

ただし、フィールドエンジニアとして顧客サポートの仕事をする場合は、顧客のファブ(工場)がある地方勤務になります。

英語力が身につく・活かせる

3つ目は、英語力が身につく・活かせること。

外資系企業では、顧客や日本人の同僚とのやり取りは日本語ですが、本国とのやり取りは基本英語です。

職種によって求められるレベルは異なりますが、最低限メールや資料の読み書きは必要

電話会議や海外出張がある場合は、会話力も求められます。

英語のサポート制度を導入している企業も多いので、入社してから英語を勉強することも可能。

入社時はそこまで英語ができなくても、英語を学ぶ意欲がある方は採用されやすいです。

デメリット

つづいて、外資系の半導体関連メーカーで働くデメリットを紹介します。

  • 求人が少ない
  • 教育制度が少ない

求人が少ない

1つ目は、求人数が少ないこと。

僕自身、外資系に興味を持って転職活動をしていますが、やはり日本企業に比べて圧倒的に求人数が少ないです。

特に開発系の仕事は少なく、営業やフィールドエンジニア、人事や経理などの事務系職種がメインとなっています。

また、開発系はピンポイントで経験やスキルを持っている人を採用しているので、若手や業界未経験者が採用されにくいのもデメリットの1つ。

一般応募だとなかなか難しいので、個人的にはいくつかの転職エージェントを使いながら情報収集するのがおすすめです。

教育制度が少ない

2つ目は、教育制度が少ないこと。

日系企業だと、入社してから研修や教育が充実していますが、外資系は即戦力が求められるため、いわゆる研修期間みたいなものがないことがあります。

とはいえ、最初は仕事を覚えたり、自社の製品について勉強する必要があるので、自分から積極的に質問するよう心がけると良いでしょう。

外資系半導体関連メーカーに強い転職サイト3選

さいごに、半導体業界の転職で外資系企業に強い転職エージェントを紹介しておきます。

外資系の転職は情報も少ないので、転職エージェントを活用するのがおすすめ。

僕が使った中で、希望条件にあった外資系企業を紹介してくれたのは以下の3つです。

半導体業界の外資系に強いおすすめ転職エージェント3選

リクルートとJACは、一般的な転職エージェントと同じサービス内容です。

登録したら担当者と面談して希望条件や転職活動状況などを伝え、それに合った求人が紹介されます。

一方、ビズリーチは、登録すると企業やエージェントからメッセージが届くので、気になるものに返信して話を聞くというスタイルです。

その後の流れは基本的にリクルートやJACと同じで、詳細を聞いて、希望条件にマッチすると思ったら応募を進めます。

ビズリーチには、リクルートやJACを含む様々なエージェントがヘッドハンターとして登録しているので、ビズリーチ経由で各エージェントを使うことも可能。

どれがするか迷うという方は、ひとまずビズリーチを登録して使ってみるのがおすすめです。

ちなみに、どのサイトも紹介求人だけでなく、自分で検索して興味のある求人に話を聞く・応募することもできます。

あと、希望条件や職務経歴書といった登録情報はしっかり書いておいた方が、自分に合った求人を紹介されやすいです。

まとめ:外資系の半導体関連メーカーで働こう

外資系の半導体関連メーカーで働こう

以上、外資系企業の特徴と、日本に拠点を外資系半導体関連メーカーを紹介しました。

アメリカ、韓国、台湾、日本など、半導体業界はグローバルなサプライチェーンを構築しています。

最近では中国やインドも半導体産業に力を入れていたりと、今後も海外との関わりは大きい業界。

外資系で経験を積めば、キャリアアップにもつながるため、ぜひ本記事の内容を参考に転職活動を進めてみてください!

日本に拠点がある外資系半導体関連メーカー10選【英語が活かせる】

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この記事を書いた人

半導体製造装置メーカーで機械設計をしてます。

●年齢:30歳・社会人6年目
●目標:半導体業界の魅力を伝えること

「半導体業界のリアルな働き方」をテーマに、本業で学んだ内容を発信しています。
ツイッター・インスタグラムも毎日投稿しているので、ぜひフォローお願いします。

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