「就活で半導体業界を志望しているけど、就職難易度ってどれくらい…?」
「採用人数が多い企業を教えてほしい…!」
このような疑問・悩みを解決します。
こんにちは。はくです。
2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。
本記事では、新卒採用人数が多い半導体業界の企業20社をランキング形式で紹介します。
半導体業界の就活事情や各企業の特徴も解説しているので、就活で半導体業界を志望している方はぜひ参考にしてください。
この記事を読むとわかること
- 半導体業界の就職難易度がわかる
- 採用人数が多い企業がわかる
- 半導体業界の就活がわかる
半導体業界の就職難易度は?
一般に、就職難易度は「①大学の入学難易度」と「②企業の採用予定者数」で算出されます。
たとえば、採用人数が少なく、出身大学に偏差値が高い学校が多ければ就職難易度が高い、その逆であれば難易度が低いといったイメージです。
実際に就活を経験した僕の感覚だと、半導体業界の就職難易度はそこまで高くありません。
理由は、半導体業界自体の知名度が低く、採用人数に対する応募者が多くないこと。
そして、実際に僕の周りでも高学歴の同期や先輩はほとんどいないからです。
したがって、さきほど説明した就職難易度の考え方でいくと、①の入学難易度がそこまで高くないので、②の採用予定人数が多い企業を選べば、就職難易度が比較的低い企業を探すことができます。
トヨタや日産がある自動車業界、倍率が高い鉄道業界、インフラ業界、文系に人気の商社・金融業界と比べても、半導体業界の就職難易度は低いと言えるでしょう。
ただし、最近ではコロナによる巣ごもり需要で、半導体市場は右肩上がりに成長しています。
半導体業界の各社も業績が急拡大したため、将来的に人材を確保しようと、採用人数を増やすとともに、より優秀な(高学歴な)人材を採用する傾向です。
実際、僕の会社でも新入社員は学部卒より院卒の割合が増えてきていますし、先輩も「昔の自分(の学歴)じゃ入社できなかった」と言っています。
採用人数が多い企業の特徴は?
半導体業界における採用人数が多い企業の特徴は、以下の3つです。
- 事業内容が幅広い
- 市場シェアが高い
- 業績が拡大している
事業内容が幅広い
たとえば、一言で「半導体製造装置」と言っても、洗浄装置、成膜装置、エッチング装置、検査装置、、、など様々な種類があります。
レーザーテックのように1つの製品に特化したニッチトップ企業もあれば、東京エレクトロンのように複数の装置を手掛ける企業もあるというのが実情。
そして、採用人数が多いのは後者の方です。
市場シェアが高い
また、単に事業内容が幅広いだけでなく、各製品において市場シェアが高いのも特徴。
シェアが高いからこそ売上規模も大きく、それを支えるために多くの社員が必要になります。
業績が拡大している
さらに半導体業界は、さきほど言ったようにコロナ以降、業績を拡大している企業が多いです。
もともと採用人数が多かった企業に加えて、業績拡大にともなって採用を強化している企業も増えています。
今回紹介するのはこうした企業たちです。
半導体業界の新卒採用人数が多い企業20社
ではここからは、半導体業界の新卒採用人数が多い企業20社をランキング形式で発表していきます。
簡単に各企業の特徴も解説しているので、興味がある会社があれば、解説記事を読んでみてください。
1位:東京エレクトロン(400名)
東京エレクトロンは、国内首位の半導体製造装置メーカーです。
さきほど言ったように、洗浄、成膜、エッチング、コータ・デベロッパ、テスターなど幅広い製品を開発しているのが特徴。
中でも、コータ・デベロッパは東京エレクトロンが市場シェアの9割を獲得しています。
東京エレクトロンの2024年卒の新卒採用人数は400名です。
年々、採用人数が増えているので、会社として成長していることがわかります。
東京エレクトロンの採用人数を見ると、若干の増減はあるものの増加傾向なことから、業績拡大に向けて採用を増やしているのがわかります
— はく|半導体業界の企業解説 (@nanamemo_net) September 7, 2023
2016年:72名
2017年:163名
2018年:198名
2019年:281名
2020年:253名
2021年:209名
22・23年は見つけられませんでしたが、24年の採用予定は400名とのこと😲
2位:キオクシア(300名)
キオクシアは、2022年売上高で国内2位の半導体メーカーです。
パソコンのUSBメモリやSSDなど、データの保存に使われるメモリ半導体に強いのが特徴。
NAND型フラッシュメモリでは、世界シェア2位を誇ります。
キオクシアの2024年卒採用予定人数は300名です。
昨年度の採用実績が364名なので、さらに増える可能性もあるでしょう。
3位:ダイキン工業(300名)
ダイキン工業は、グローバル売上No.1を誇る空調・化学メーカーです。
家庭用、業務用のエアコンで有名ですが、半導体関連では、エッチング装置で使われるフッ素ガスを開発。
空調機器用の冷媒開発で培ったノウハウが活かされています。
ダイキン工業の採用予定人数は、キオクシアと同じく300名です。
2023年度の採用実績は、総数228名に対して女性91名と女性の採用比率が高いことがわかります。
4位:ミネベアミツミ(200名)
ミネベアミツミは、長野県に本社を置く精密部品メーカーです。
半導体の中でもアナログ半導体に強く、将来性が高いのが強み。
スマホやIoT機器、自動車向けに需要が拡大しており、好業績に貢献しています。
ミネベアミツミの2024年卒の採用予定人数は101〜200名です。
採用実績を見ると、2022年はキャリア採用243名となっており、中途採用の割合が高いことがわかります。
5位:ルネサスエレクトロニクス(200名)
ルネサスエレクトロニクスは、三菱電機・日立製作所・NECの半導体部門が統合した会社です。
2022年売上高では、キオクシアを抑えて国内1位を獲得。
自動車向けの半導体に強く、車載マイコンで世界シェア1位を誇っています。
ルネサスエレクトロニクスの2024年卒の採用予定人数は101〜200名です。
2020年から4年連続で採用人数が増えており、会社として成長していることがわかります。
6位:ローム(180名)
ロームは、京都に本社を置く国内4位の半導体メーカーです。
主力製品の1つが世界シェア約2割を獲得するSiCパワー半導体。
SiC(シリコンカーバイド)は、Si(シリコン)と比べて様々なメリットがあり、次世代パワー半導体材料として注目されています。
ロームの2022年の採用実績は180名です。
直近も売上が増加しているため、2024年も同等以上の採用人数になると予想されます。
7位以下
7位以下は、採用人数100名の企業です。
こちらは該当する企業がたくさんあるので、会社名のみ紹介。
リンクをクリックすると、各企業の解説ページに飛べるので、気になる企業はチェックしてみてください。
半導体業界に就職する方法
以上、半導体業界のなかでも採用人数が多い企業を紹介しましたが、さいごに半導体業界の就職活動におすすめのサービスを紹介します。
半導体業界の就活は、情報が少ないのが悩みどころですよね。
そんな時は、1人で悩まずにプロのエージェントや、実際に就活を経験した先輩にアドバイスを求めるのがおすすめ。
ここまでの記事を読んで、「半導体業界で働いてみたい」と思った方は、ぜひ下記のサービスを参考にしてみてください。
もちろん、僕のTwitter(@nanamemo_net)やInstagram(@haku_kikai.to.handotai)にDMいただければ、可能な限り相談に乗ります。
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まとめ:半導体業界に就職しよう
記事の内容をまとめます。
- 就職難易度は大学の入学難易度と企業の採用予定者数で決まる
- 半導体業界の就職難易度は高くない
- ただし、半導体市場の拡大にともなって採用を強化している
- 採用人数が多いのは、事業内容が幅広く市場シェアが高い企業
- 半導体業界の就活なら、就職エージェントを活用するのがおすすめ
以上です。
半導体業界で働きたい方は、ぜひ今回の内容を参考に就職活動してみてください。