「信越化学工業への就職・転職を考えているけど、実際どうなの?」
「そもそも何を作っている会社?」
「信越化学工業の強み・弱みは?」
「具体的な働き方や年収、残業時間、将来性が知りたい…!」
このような疑問にお答えします。
こんにちは。はくです。
2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。
本記事では、半導体業界の優良企業紹介として「信越化学工業の特徴」を解説します。
この記事を読むとわかること
- 信越化学工業の企業情報
- 信越化学工業の働き方
- 信越化学工業の強み・弱み
- 信越化学工業の新卒採用ページ
- 信越化学工業の中途採用ページ
信越化学工業の基本情報
はじめに、信越化学工業の基本情報は以下のとおり。
売上高 | 2兆744億円 |
営業利益 | 6,763億円 |
営業利益率 | 32.6% |
海外売上比率 | 77.5% |
研究開発費 | 624億円 |
設備投資費 | 2,139億円 |
平均年収 | 854万円 |
従業員数(単 | 3,341人 |
連結従業員数 | 24,954人 |
平均年齢 | 42.2歳 |
勤続年数 | 20.3年 |
残業時間 | 19.8時間 |
本社 | 東京 |
勤務地 | 東京、群馬、茨城、福井、新潟 |
初任給(学部卒/修士卒/博士卒) | 26.2万円/28.7万円/31.8万円 |
採用人数 | 約80人 |
信越化学工業の特徴
つづいて、信越化学工業は何の会社かを、具体的に説明します。
信越化学工業は、化学メーカーで時価総額国内1位・世界5位にランクインする日本トップクラスの優良企業です。
塩ビや半導体のシリコンウエハーなどで世界トップシェアを誇ります。
ちなみに、塩ビは看板やコンセント、ビニールハウス、バッグなどに使用される汎用プラスチックのことです。
また、海外進出も積極的に行っており、売上の7割超が海外。
とくに塩ビ事業では、米国子会社のシンテックが世界最大の塩ビメーカーに成長しました。
主要な半導体メーカーも海外に多く、グローバルに事業を展開しているのが信越化学工業の特徴です。
信越化学工業の強み
ここからは、実際に半導体業界で働く僕が思う信越化学工業の強みを解説していきます。
信越化学工業の強み
- 高い営業利益率
- 世界トップクラスのシェア
- 徹底したコストと品質管理
信越化学工業の強み①:高い営業利益率
信越化学の2022年3月期の売上高は20,744億円、営業利益率は驚異の32.6%を記録しています。
製造業の平均が4%程度なのに対して、この数値は超優秀。
時価総額も7兆6,395億円で、化学メーカーで国内1位・世界第5位なのも納得です。
信越化学工業の営業率が高い理由の1つは、圧倒的なスピード力。
一例を挙げると、半導体メモリーの増産に伴う需要の高成長を、他社が躊躇している間、早い段階で予想して大胆な投資を行っていました。
このような大胆な経営の舵取りが、利益率の向上につながり、投資家からも評価されて時価総額の上昇につながっているのです。
信越化学工業の強み②:世界トップクラスのシェア
信越化学は、世界の化学材料市場、とくに半導体材料において高いシェアを獲得しています。
たとえば、半導体チップの素となるシリコンウエハーは世界シェア1位、半導体の微細化に欠かせないフォトレジストは世界シェア2位です。
半導体以外では、塩ビ、合成石英でそれぞれ世界シェア1位を獲得しています。
「リソグラフィ」と呼ばれるウェーハに回路を転写する工程で使われる材料。
フォトマスクを通して光を照射すると、光が当たった部分のレジストだけ性質が変化し、マスクの回路が転写される。
純度の高いガラスのこと。マイクロレンズ用原料基板や液晶用フォトマスク基盤などの液晶画面に使われる。
信越化学工業の強み③:徹底したコストと品質管理
信越化学の塩ビや半導体シリコンが世界1位を獲得しているのは、徹底したコスト管理・品質管理がされているためです。
たとえば塩ビは、一部を電気代が日本の半分程度となるアメリカのテキサス州で生産しています。
また、半導体シリコンは、オーストラリアで採れる良質な珪石を原料とし、一貫生産体制によって品質と生産性に徹底的にこだわっています。
このようなコスト・品質管理を行うことで、利益はもちろん、品質の高い製品を開発・生産し、トップシェアを維持しているのです。
信越化学工業で働くのが向いている人
ここまでの強みや特徴を踏まえると、信越化学工業で働くのが向いているのは以下の人です。
- 化学が好きな人
- グローバルに働きたい人
- 好奇心旺盛な人
- 年収を重視したい人
- ワークライフバランスを重視したい人
グローバルな会社
先述したように世界シェアNo.1、海外売上比率77.5%とグローバルな会社です。
海外出張や仕事で英語を使う機会も多いので、グローバルな働き方をしたい方におすすめです。
年収
信越化学の2022年の平均年収は854万です。
これは化学業界の平均年収より約200万円も高く、業界ランキングでは10位を獲得しています。
平均年収が直近7年間で+1.4倍増加しているため、今後さらに伸びる可能性も。
年収を重視している方にはおすすめです。
ワークライフバランス
残業時間が平均19.8時間/月と、比較的少ないです。
また福利厚生に力を入れており、育児支援制度や介護支援制度が充実しているのも特徴。
プライベートと仕事の両立をしやすいので、家庭を大切にしたい方や、ワークライフバランスを重視する方におすすめです。
信越化学工業の企業研究まとめ
記事の内容をまとめます。
- 時価総額が国内1位・世界5位の化学メーカー
- 営業利益率は驚異の32.6%
- 半導体のシリコンウエハーで世界シェア1位、フォトレジストは世界シェア2位
- 圧倒的なスピード感と安定した経営
- 年収が高くて残業が少ない会社
- グローバルな事業展開
以上です。
信越化学工業や半導体業界への就職・転職を考えている方は、ぜひ今回の情報を参考にしてみてください!