初任給が高い半導体業界の優良企業ランキング【若手が稼げる20社】

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初任給が高い半導体業界の優良企業ランキング【若手が稼げる20社】

「初任給が高い企業ってどこがある…?」

「初任給が高いと忙しいんじゃないの?」

「初任給と平均年収はどっちが高い方がいい?」

このような疑問を解決します。

こんにちは。はくです。

2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。

本記事では、初任給が高い半導体業界の優良企業Top20社をランキング形式で紹介します。

途中、初任給が高いことのメリット・デメリットも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むとわかること

  • 半導体業界の初任給が高い企業ランキングがわかる
  • 初任給が高いことのメリット・デメリットがわかる
目次

初任給が高い半導体業界の優良企業ランキングTop20

初任給が高い半導体業界の優良企業ランキングTop20

早速ですが、初任給が高い半導体業界の優良企業ランキングを発表していきます。

今回紹介するのは、初任給が25万円以上のトップ20社です。

1年目の年収は「25万×12ヶ月=300万円」+「残業代」+「ボーナス」になりますね。

ちなみに、産労総合研究所の調査によると、2023年度の大卒初任給の平均は21万8,324円とのこと。

修士卒・博士卒はそれぞれ以下のとおりです。

高卒17万9,680円
大学卒21万8,324円
大学院 修士卒23万8,203円
大学院 博士卒24万6,052円
2023年度の学歴別の初任給額

1位 東京エレクトロン:30.5万円

大学卒30万4,800円
大学院 修士卒32万円

1位は半導体製造装置メーカーで国内首位の東京エレクトロンです。

大卒初任給は驚異の30万4,800円。

2024年4月入社の新入社員から、初任給を約4割引き上げることが発表されてこの金額となりました。

東京エレクトロンは、2023年の平均年収1,399万円と高収入企業としても有名です。

2位 デジタルメディアプロフェッショナル:29.1万円

大学卒29万1,000円

デジタルメディアプロフェッショナル(DMP)は、GPUの機能に特化したIPコア開発・ライセンス販売を行う会社です。

2023年度の大卒初任給は29.1万円(日経会社情報調査)。

従業員数は44人と少数精鋭ですが、採用ページでは新卒入社で活躍している社員のインタビューが紹介されています。

IPとは

Intellectual Property(知的財産)の略。
CPUやメモリなどLSIを構成する機能ブロックのことで、IPの設計だけを行い、LSIメーカなどに供給する企業をIPプロバイダと言う。

同3位 JASM:28万円

大学卒28万円
大学院 修士卒32万円
大学院 博士卒36万円

JASMは、台湾TSMCと日本のソニー・デンソーが出資して熊本県に設立した半導体ファウンドリです。

日本の半導体産業の強化と国内の半導体の安定供給を目的に、日本政府が多額の補助金を出して誘致しました。

人材確保のため高待遇な求人が話題となっており、大卒初任給は28万円

2023年の採用実績では、東大や京大といった難関大学から、九州大学や熊本大学など地元の大学、さらには豊橋技科大や熊本高専など技術系の学校まで幅広く採用されています。

同3位 三機工業:28万円

高卒24万5,000円
短大・高専卒27万円
大学卒28万円
大学院 修士卒29万2,000円

三機工業は、空調や電気などの建築設備、物流・搬送機器、水処理・廃棄物処理などのプラント設備を設計・施工する総合設備建設メーカーです。

半導体関連では、クリーンルームの空調中央監視システムなどを手掛けています。

初任給は2024年4月入社から一律4万円引き上げられ、大卒28万円です。

同3位 新菱冷熱工業:28万円

高専卒26万3,000円
大学卒28万円
大学院 修士卒28万8,000円

新菱冷熱工業は、空調・電気・給排水衛生などの設計・施工を手掛ける設備メーカーです。

半導体関連では、こちらもクリーンルームの空調設備・汚染対策技術などが使われています。

初任給は同じく大卒28万円です。

6位 大気社:27.5万円

高専卒25万4,000円
大学卒27万5,000円
大学院 修士卒28万6,000円

大気社も同じく、建物の空調設備を設計・施工する設備工事会社です。

オフィスビルや学校、病院、ホテルなどの施設のほか、半導体や医薬品の製造工場にあるクリーンルームの設計・施工を行っています。

また、空調設備事業で培った技術を生かして自動車塗装プラントで国内第1位(世界第2位)の売上高を誇っているのも特徴です。

初任給は大卒で27万5,000円。

また、平均年収1,033万円と高年収なことでも有名です。

7位 AGC:27.2万円

大学卒27万1,932円
大学院 修士卒30万3,552円
大学院 博士卒35万6,252円

AGCは、自動車・建築用ガラスが主力の世界最大級のガラスメーカーです。

半導体関連では、EUVマスクブランクスやCMPスラリーなどを成長事業として注力しています。

AGCも高収入化学メーカーとして有名で、大卒初任給は27万1,932円(2023年7月実績)。

平均年収は驚異の1,077万円です。

8位 メガチップス:27万円

大学卒27万円
大学院 修士卒30万円
大学院 博士卒32万円

メガチップスは、システムLSIを開発する半導体メーカーです。

工場を持たないファブレス企業で、有名所では任天堂ゲーム機向けのシステムLSI・マスクROM開発を担当しています。

初任給は大卒で27万円。

また、平均年収939万円残業17.3時間/月と高収入で残業が少ない会社なのも魅力です。

同9位 ソニー:26.5万円

大学卒26万5,000円
大学院 修士卒29万5,000円

ソニーは家電やカメラが有名ですが、実は半導体も設計しています。

イメージセンサーという光を電気信号に変換する半導体で、ソニーが世界シェア1位。

2023年話題となったJASMラピダスにも出資している日本を代表する半導体メーカーの1社です。

同9位 新日本空調:26.5万円

高卒20万9,000円
短大・高専卒24万円
大学卒26万5,000円
大学院 修士卒27万5,000円
大学院 博士卒28万6,000円

新日本空調は、空調・給排水・衛生・電気設備の設計・施工を手掛ける総合設備建設メーカーです。

半導体関連では、クリーンルームの施工実績が豊富で、HPでキオクシア四日市工場の事例も紹介されています。

2024年度から基本給および初任給が引き上げられ、大卒初任給は26万5,000円です。

11位 ディスコ:26.5万円

大学卒26万4,900円
大学院 修士卒27万8,420円
大学院 博士卒30万4,610円

ディスコは、半導体の後工程に強い製造装置メーカーです。

ウエハーをチップに切断するダイシングソー・薄く削るグラインダ・綺麗に磨くポリッシャの3つが主力。

それぞれで世界シェア1位を獲得しています。

初任給は大卒26万4,900円ですが、任意で申請できるコミット手当を申請すると+10万円が追加されます。

12位 信越化学工業:26.2万円

大学卒26万2,450円
大学院 修士卒28万6,850円
大学院 博士卒31万7,600円

信越化学工業は、化学メーカーで時価総額国内1位にランクインする優良企業です。

建材や日用品に使われる塩ビ、半導体のシリコンウエハー・フォトレジスト等で世界トップクラスのシェアを誇ります。

初任給は大卒で26万2,450円です。

13位 東洋熱工業:25.6万円

高専・専門卒23万6,000円
大学卒25万6,000円
大学院 修士卒27万円

東洋熱工業は、空調・給排水設備を手掛ける設備工事会社です。

スタジアムや研究施設、国際空港、そして半導体工場などで施工実績があります。

初任給は大卒が25万6,000円です。

14位 ダイキン工業:25.5万円

大学卒25万5,000円
大学院 修士卒27万4,800円
大学院 博士卒29万8,800円

ダイキン工業は、住宅・商業・業務用エアコンが主力のNo.1空調総合メーカーです。

空調事業の冷媒開発で培ったノウハウを活かしてフッ素化学製品を開発しており、半導体のエッチング装置で使われるフッ素ガスを製造しています。

初任給は大卒25万5,000円。

また、海外売上比率83%とグローバルに事業を展開しているのが特徴です。

15位 岩谷産業:25.5万円

大学卒25万5,000円
大学院 修士卒28万5,000円

岩谷産業は、産業ガス・家庭用ガスを扱う専門商社です。

「イワタニ」のカセットコンロは有名なので、見たことがある方も多いと思います。

産業ガスでは、半導体をはじめとした電子デバイスの製造で使われる様々なガスを提供しています。

初任給は大卒が25万5,000円。

また、残業時間が8.8h/月と少ないのも注目です。

16位 マクニカ:25万円

大学卒25万400円
大学院 修士卒26万1,600円

マクニカは、半導体やセキュリティ製品、およびその関連サービスを扱う半導体商社です。

半導体商社の仕事は、半導体メーカーから製品を仕入れて、電子機器や産業機器メーカーに販売すること。

マクニカは、半導体商社の中で国内首位の売上高を誇ります。

初任給は、大卒が25万400円です。

同17位 SUMCO:25万円

高専卒24万4,860円
大学卒25万円
大学院 修士卒28万5,000円
大学院 博士卒30万3,830円

SUMCOは、シリコンウエハーの製造・販売を行う専業メーカーです。

市場シェアは約3割で、信越化学に次ぐ世界2位にランクインしています。

初任給は大卒が25万円。

また、住宅補助が手厚く、独身寮の家賃は3,400円~12,500円/月となっています。

同17位 栗田工業:25万円

高専卒22万円
大学卒25万円
大学院 修士卒27万4,000円
大学院 博士卒30万円

栗田工業は、水処理装置、および水処理薬品などを開発する大手メーカーです。

半導体製造に欠かせない超純水(塩類や有機物などを取り除いた超高純度の水)を製造しています。

初任給は同じく大卒25万円で17位。

また、主な勤務地は、東京都中野区の本社および、三鷹市にあるエンジニアリングセンター、昭島市の研究所と、東京勤務ができるのもポイントです。

同17位 ルネサスエレクトロニクス:25万円

短大・高専卒22万円
大学卒25万円
大学院 修士卒27万円
大学院 博士卒30万円

ルネサスエレクトロニクスは、三菱・日立・NECの半導体部門が統合した半導体メーカーです。

2022年の半導体売上高ランキングでは、キオクシアを抑えて国内1位

自動車向けの半導体に強く、車載マイコンでは世界シェア1位を誇ります。

初任給はこちらも大卒25万円です。

同17位 レーザーテック:25万円

大学卒25万円

レーザーテックは、半導体のマスク検査装置、およびマスクブランクス検査装置が主力の半導体製造装置メーカーです。

最先端向けの工程で使われるEUVマスクブランクス検査装置では世界シェア100%と市場を独占しています。

また、レーザーテックは超高収入企業としても有名。

平均年収は半導体業界トップの1,581万円です。

まとめ:初任給は高い方が絶対にいい!

まとめ:初任給は高い方が絶対にいい!

以上、半導体業界の中でも初任給が高い企業20社をランキング形式で紹介しました。

残業代や賞与は基本給(すなわち初任給)をベースに計算されるので、同じ年収なら賞与が高い会社よりも、初任給が高い会社を選んだ方が有利です。

たとえば、今回1位の東京エレクトロンは、僕が就活をしていた当時ボーナスランキング1位で有名でしたが、初任給は大卒で約20万円でした。

仮に今回の初任給引き上げがなければ、業績変動の激しい半導体業界では、年収が大幅に下がる年もあり得ますね。

TSMC熊本やラピダスの設立によって、半導体業界では人材確保のために基本給を引き上げる動きが出てきているので、今後の動向にも注目したいところです!

初任給が高い半導体業界の優良企業ランキング【若手が稼げる20社】

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この記事を書いた人

半導体製造装置メーカーで機械設計をしてます。

●年齢:30歳・社会人6年目
●目標:半導体業界の魅力を伝えること

「半導体業界のリアルな働き方」をテーマに、本業で学んだ内容を発信しています。
ツイッター・インスタグラムも毎日投稿しているので、ぜひフォローお願いします。

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