【保存版】半導体銘柄のおすすめ21選【本命から大穴まで】

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【保存版】半導体銘柄のおすすめ21選【本命から大穴まで】

「半導体株に投資したい」

「おすすめの半導体銘柄は?」

「買う(売る)タイミングや注意点も知りたい…!」

このような疑問にお答えします。

こんにちは。はくです。

2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。

本記事では、半導体のおすすめ銘柄Top21社をジャンル別に紹介します。

記事の後半では、半導体株に投資する時の注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むとわかること

  • ジャンル別のおすすめ半導体銘柄がわかる
  • 半導体株に投資するときの注意点がわかる
目次

半導体のおすすめ銘柄21選

早速ですが、半導体株のおすすめ企業を発表していきます。

今回紹介するのは、半導体株の中でも知名度が高い本命銘柄8社、知る人ぞ知る穴場銘柄8社、そして世界的に注目が高い海外銘柄5社です。

穴場銘柄に関しては、随時アップデートしていく予定なので、定期的にチェックしてもらえればと思います。

それでは行きましょう。

知名度が高い本命銘柄8選

①東京エレクトロン

東京エレクトロンは、国内首位の売上高を誇る半導体製造装置メーカーです。

洗浄、成膜、エッチング、コータ・デベロッパなど、前工程装置を幅広く手掛けているのが特徴。

2023年10月現在で時価総額は国内10位にランクインしており、投資をやっている人なら誰もが知っている不動の半導体銘柄です。

②アドバンテスト

アドバンテストは、東京エレクトロンに次ぐ国内2位の半導体製造装置メーカー。

半導体検査装置に強く、チップやウエハーの電気特性を測る半導体テスタで世界シェア1位を獲得しています。

検査装置は、半導体の微細化に伴って今後も需要が拡大する分野。

投資家からの期待も大きい定番銘柄です。

③レーザーテック

レーザーテックは、半導体のマスク検査装置、およびマスクブランクス検査装置が主力の半導体製造装置メーカーです。

半導体製造における「マスク」は、ウエハーに回路パターンを転写するリソグラフィ工程で使われる「フォトマスク」のこと。

レーザーテックは、このマスク検査装置で世界シェア90%以上を誇ります。

株の世界では東京エレクトロンと並ぶ定番銘柄で、デイトレードで取引されることも多く、売買代金で度々トップにランクインしています。

④ソシオネクスト

ソシオネクストは、2015年に富士通とパナソニックの半導体事業が統合してできた半導体ファブレス企業です。

1つの基板上にCPUやメモリなど各素子を実装した「SoC」と呼ばれる半導体チップを設計・開発しています。

最先端半導体を設計できる国内唯一の企業として投資家からの注目も高く、2022年10月の上場後、株価は一時6倍まで上昇しました。

⑤ルネサスエレクトロニクス

ルネサスエレクトロニクスは、三菱・日立・NECの半導体部門が統合してできた企業です。

車載半導体に強く、自動車の制御に使われる車載マイコンで世界シェア1位。

直近では、メモリ半導体の価格下落もあいまって、キオクシアを抑えて2022年半導体メーカー売上高ランキングで国内1位に輝いています。

車載半導体は、今後も需要が拡大する分野で、さらなる成長が期待されます。

⑥信越化学工業

信越化学工業は、化学メーカーで時価総額が国内1位を誇る優良企業です。

塩ビやシリコンのほか、半導体関連ではシリコンウエハーやフォトレジストで世界トップクラスのシェアを誇ります。

TOPIX Core30にも選出される、名実ともに優良銘柄です。

TOPIX Core30とは

東証プライム市場(旧東証一部市場)上場銘柄のうち、時価総額、流動性の特に高い30銘柄で構成された株価指数のこと。

⑦HOYA

HOYAは、メガネやコンタクトレンズ、医療用内視鏡などを手掛ける光学機器・ガラスメーカーです。

ライフケアと情報・通信の2つの事業が中心で、後者では半導体製造用のマスクブランクスで世界シェア1位を誇ります。

最先端プロセスに使われるEUVマスクブランクスも開発する、期待の優良企業です。

⑧SMC

SMCは、空気圧制御機器で世界トップシェアを誇る部品メーカーです。

「空気圧制御機器」とは、圧縮空気を動力として動く機器のことで、ソレノイドバルブやエアシリンダなどは半導体製造装置に多く使われています。

時価総額ランキングも上位で、株価は1株あたり69,270円(2023/10/29時点)と超高額です。

知る人ぞ知る穴場銘柄8選

つづいて、知名度はさきほど紹介した定番銘柄に劣るものの、ニッチで高いシェアを獲得する穴場銘柄を紹介します。

①マクニカ

マクニカは、国内1位の売上高を誇る半導体商社です。

特定のメーカーに依存しない独立系商社で、幅広い製品を扱っているのが特徴。

また、商社ですが社員の3人に1人が技術者で、技術的なサポートも行っています。

2023年10月現在のチャートを見ると、ここ5年間は右肩上がりに株価が上昇していることがわかります。

②サムコ

サムコは、京都に本社を置く半導体製造装置メーカー。

SiCやGaNといった化合物半導体に特化した製造装置を開発しているのが特徴です。

化合物半導体製造装置の市場は小さいですが、年平均10%の成長が見込まれる分野。

大手が参入しづらいニッチ市場でトップを獲得する隠れ優良企業です。

③TOWA

TOWAも同じく京都本社で、後工程の半導体製造装置メーカーです。

具体的には、半導体チップを樹脂で封止(モールド)するモールディング装置で世界トップシェアを獲得しています。

海外売上比率は驚異の88%で、アジアを中心にグローバルに事業を展開しているのも強みです。

④イビデン

イビデンは、岐阜県大垣市に本社を置く電子部品メーカーです。

主力は半導体パッケージ基板・プリント配線板で、ICパッケージ基板は世界トップシェアを獲得しています。

コロナ禍の巣ごもり需要によって大きく売上を伸ばした、注目のニッチトップ企業。

今後も需要は拡大する見込みで、イビデンも研究開発や設備投資を加速させています。

⑤新光電気工業

新光電気工業は、イビデンに次ぐ半導体パッケージ基板で世界シェア2位を獲得する長野本社の電子部品メーカーです。

そのほかに、半導体製造装置で使われる静電チャックも開発しています。

設備面では、2025年までに半導体関連分野に1580億円を投資することを発表。

新光電気全体の売上高がおよそ2800億円なのに対し、この投資はかなりの金額です。

⑥フェローテックホールディングス

フェローテックホールディングスは、半導体製造の前工程で使われる部品・材料を開発するメーカーです。

主力は世界トップシェアを誇る真空シールサーモモジュール

そのほか、製造装置で使われる石英・セラミックス製品も開発しており、定期交換による需要も見込めるのが強みです。

製造は中国を中心に8割を海外で行っていましたが、近年は「国内回帰」を掲げて日本での工場新設を進めているのも注目ポイント。

⑦東京応化工業

東京応化工業は、半導体材料や高純度化学薬品を開発する化学メーカーです。

主力は、半導体のリソグラフィ工程で使われるフォトレジストで、世界トップクラスのシェアを獲得しています。

フォトレジストは、国内メーカー5社でシェア9割を獲得する材料。

東京応化工業では、先端プロセスからパワー半導体まで、全ての露光技術に対応したフォトレジストを取り揃えています。

⑧フジミインコーポレーテッド

フジミインコーポレーテッドは、愛知県に本社を置く精密研磨材のトップメーカーです。

主力の半導体分野では、シリコンウエハー向けのラッピング材・ポリシング材がそれぞれ世界シェア9割を獲得。

ほかに、デバイス製造工程で用いられるCMPスラリーも開発しています。

また、売上高に占める研究開発費の割合が8.4%と非常に高いのも注目ポイントです。

世界的を席巻する海外銘柄5社

さいごに紹介するのは、世界で高いシェアを誇る海外の半導体銘柄です。

海外銘柄はたくさんあるので、今回はド定番の5社を厳選。

興味ある方は、ぜひ自分でも調べてみてください。

①NVIDIA

NVIDIAは、画像処理を行うGPUに特化したアメリカのファブレス企業です。

ゲームやデータセンター向けが主力で、eスポーツ市場の拡大を背景に売上を伸ばしました。

直近では、AI市場の拡大とともに、その演算処理に使われるGPUの需要が急増。

とくに、Chat GPTに代表される生成系AIの登場で、NIVIDIAの株価は急上昇しています。

②AMD

AMDも、同じくアメリカの半導体ファブレス企業です。

インテルとともに半導体メーカー2強の一角で、CPU開発でインテルと争ってきた歴史があります。

AI半導体では、現在NVIDIAの一人勝ち状態ですが、生成AI向けの最新半導体を2023年後半に投入すると発表。

今後の動向が注目される企業の1つです。

③TSMC

TSMCは台湾にある世界最大の半導体ファウンドリです。

さきほど紹介したNVIDIAやAMDはもちろん、世界中の半導体メーカーから製造を受託しています。

TSMCがいないと半導体がつくれないと言われる、半導体業界の超重要企業です。

株価については、コロナ禍の半導体需要で大きく上昇したものの、直近は台湾有事の懸念があるのか横ばい傾向。

今後の動向に注目したいところです。

④AMAT

AMATは、世界1位の売上高を誇るアメリカの半導体製造装置メーカーです。

成膜、エッチング、CMP装置など、幅広い工程でトップクラスのシェアを獲得するのが特徴。

半導体製造装置メーカーで、不動のトップ企業と言えます。

⑤ASML

ASMLはオランダに本社を置く半導体製造装置メーカーです。

AMATに次ぐ世界2位の売上高を誇り、「EUV露光装置」という最先端プロセス向けの露光装置を開発しています。

露光装置は、日本のキヤノンやニコンも開発していますが、EUV露光装置はASMLがシェア100%

価格は1台数百億円とされており、ASMLが高い技術力を保有していることがわかります。

半導体株に投資するときの注意点

半導体株に投資するときの注意点

以上、半導体のおすすめ銘柄をジャンル別に紹介しましたが、さいごに、半導体株へ投資するときの注意点を紹介しておきます。

具体的には、以下の2つ。

  • ボラティリティが高い
  • 株価が高い

「ボラティリティ」というのは、株価の変動のことです。

半導体業界は景気の上げ下げが大きいため、株価の変動も大きくなりがち。

長期的には上昇している銘柄でも、短期的に上げ下げを繰り返す場合があるので、デイトレードや短期投資の場合は注意が必要です。

また、半導体銘柄は株価が高い企業が多いです。

たとえば、今回紹介した銘柄で言うと、2023年10月時点でSMC69,270円、レーザーテック25,400円、東京エレクトロン19,610円、ソシオネクスト14,890円、、、です。

日本株は売買単位が100株なので、これらの銘柄を買おうとすると、100万円以上の軍資金が必要になります。

半導体株に投資するなら積立投資がおすすめ

上記の注意点を踏まえると、半導体株投資を始めるなら、積立投資がおすすめです。

少額でも投資できるので、初心者でも気軽に始められますし、定額なのでドルコスト平均法が効いて、株価の変動にも有利。

僕自身、会社の持株会で毎月定額で自社株を買っていますが、入社以来けっこう利益が出ています。

ドルコスト平均法とは

価格が変動する商品に対して、「一定金額」「定期的」に購入する方法。
投資金額を一定にすることで、価格が低いときには購入量(口数)が多く、高いときには購入量(口数)が少なくなり、平均購入単価を抑えられるメリットがある。

まとめ

【保存版】半導体銘柄のおすすめ21選【定番から穴場企業まで】

以上、半導体のおすすめ銘柄と、半導体株に投資する時の注意点を紹介しました。

本サイトでは、半導体業界の優良企業をわかりやすく解説しているので、ぜひ他の記事の見てみてください!

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この記事を書いた人

半導体製造装置メーカーで機械設計をしてます。

●年齢:30歳・社会人6年目
●目標:半導体業界の魅力を伝えること

「半導体業界のリアルな働き方」をテーマに、本業で学んだ内容を発信しています。
ツイッター・インスタグラムも毎日投稿しているので、ぜひフォローお願いします。

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