日本特殊陶業

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【日本特殊陶業の強みと特徴】BtoBの隠れ優良メーカーを徹底解説

「日本特殊陶業への就職・転職を考えているけど、実際どうなの?」

「そもそも何を作っている会社?」

「日本特殊陶業の強み・弱みは?」

「具体的な働き方や年収、残業時間、将来性が知りたい…!」

このような疑問にお答えします。

こんにちは。はくです。

2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。

本記事では、半導体業界の優良企業紹介として「日本特殊陶業の特徴」を解説します。

この記事を読むとわかること

  • 日本特殊陶業の企業情報
  • 日本特殊陶業の働き方
  • 日本特殊陶業の強み・弱み
目次

日本特殊陶業の基本情報

はじめに、日本特殊陶業の基本情報は以下のとおり。

売上高4,917億円
営業利益755億円
営業利益率15.4%
海外売上比率83.0%
研究開発費237億円
設備投資費296億円
平均年収753万円
従業員数(単独)3,554人
連結従業員数16,145人
平均年齢40.9歳
勤続年数16.9年
残業時間17.8時間
本社愛知
勤務地愛知、三重、東京、など
初任給(学部卒/修士卒/博士卒)21.3万円/23.4万円/24.7万円
採用人数39名

日本特殊陶業の特徴

日本特殊等業の特徴

つづいて、日本特殊陶業は具体的に何の会社かを説明します。

日本特殊陶業は、日本ガイシのスパークプラグ部門が分離して設立された会社です。

スパークプラグのほか、車載用センサー、半導体製造装置向けのセラミックス製品などを開発しています。

スパークプラグとは、車のエンジンでガソリンを着火させるためのパーツのこと。

ライターの役割を持ち、「点火プラグ」とも呼ばれます。

日本特殊陶業は、このスパークプラグで世界シェア1位

さらに、排ガス中の酸素濃度を測定し、燃費をコントロールする車載用酸素センサーでも世界シェア1位です。

また、半導体関連では、成膜やエッチング装置で使われる「静電チャック」を開発しています。

静電チャックはセラミックス内部に電極を配置し、クーロン力(静電気力)によってウエハーを固定、温度を安定させるための部品です。

さらに、後工程材料では、ICチップを保護するための「半導体パッケージ・基板」も開発しています。

このように、自動車部品から半導体まで、幅広い製品を開発しているのが日本特殊陶業の特徴です。

日本特殊陶業の強み

日本特殊等業の強み

ここからは、実際に半導体業界で働く僕が思う日本特殊陶業の強みを解説します。

日本特殊陶業の強み

  • 高い収益性
  • 新規事業の開拓

高い収益性

さきほど言ったように、日本特殊陶業はガソリン車向けのスパークプラグ・排ガスセンサで圧倒的な市場シェアを獲得しています。

この2つは、世界中のほぼすべての自動車・バイクに搭載されていると言われており、日本特殊陶業の売上を支える主力製品。

とくにスパークプラグは消耗品で、補修向けの需要も高いため、安定した収益を出せるのが強みです。

一方で、この2つの製品はガソリン車からEVへの移行が進むと、搭載数が減少する部品でもあります。

しかしながら、さきほど言った消耗品の交換需要があるため、EVが普及しても2050年までは収益が下がらないというのが専門家の見方。

また、EV以外のハイブリッド車には、引き続きスパークプラグが必要なため、今後も安定した売上が見込まれます。

新規事業の開拓

自動車関連事業は今後も需要が見込まれますが、日本特殊陶業では、さらに先を見据えて新規事業も開拓しています。

具体的には、環境・エネルギー・モビリティ・医療・情報通信などの分野に注力しており、燃料電池や水質センサーなどを開発。

既存事業で培ったセラミック技術や販売ネットワークを駆使した開発が強みです。

また、既存のセラミック事業でも、半導体関連は半導体の需要拡大にともなって売上が増加しています。

静電チャックは、半導体プロセスの複雑化によってますます欠かせない重要部品になっているので、今後の成長事業として期待される分野です。

日本特殊陶業が向いているのはこんな人

日本特殊等業に向いている人

ここまでの強みや特徴を踏まえると、日本特殊陶業で働くのが向いているのは以下の人です。

  • BtoBで優良企業を探している人
  • ワークライフバランスを重視する人
  • 愛知県で働きたい人
  • グローバルに働きたい人

年収

日本特殊陶業の平均年収は753万円です。

半導体業界の中でも平均以上なので、給与面は問題ない待遇と言えるでしょう。

ワークライフバランス

日本特殊陶業の残業時間は17.8h/月と少なめ。

また、21時以降の残業禁止インターバル制度(退勤から翌日の出社まで10時間必ず空けること)もあるので、ワークライフバランスを重視する方におすすめの職場です。

福利厚生

独身寮や社宅、育児・介護休暇など、必要な福利厚生は一通りそろっています。

1職200円で食べられる社員食堂も魅力的です。

勤務地

日本特殊陶業の本社は愛知県名古屋市ですが、半導体部品は名古屋の北にある小牧工場で開発・製造しています。

したがって、勤務地は名古屋本社か小牧工場がメイン。

小牧市は名古屋へのアクセスも良いので、地方に住みたいけど、利便性も重視するという人にはおすすめの立地です。

グローバル

日本特殊陶業は海外売上比率83%と、グローバルに事業を展開しています。

世界21ヶ国に拠点があり、海外出向を経験した社員の割合が15%と、グローバルに働ける会社です。

日本特殊陶業の企業研究まとめ

日本特殊陶業の企業研究まとめ

記事の内容をまとめます。

  • 日本特殊陶業は、日本ガイシのスパークプラグ部門が独立した会社
  • 自動車のスパークプラグ・排ガスセンサーで世界シェア1位
  • セラミックス事業では、半導体の静電チャックICパッケージを製造
  • 成長事業として、環境・エネルギー・モビリティ・医療・情報通信分野に注力
  • 平均年収753万円・残業17.8h/月
  • 勤務地は愛知県の名古屋本社・小牧工場がメイン
  • 海外売上比率8割以上でグローバルに働ける

以上です。

日本特殊陶業への就職・転職を考えている方は、ぜひ今回の情報を参考にしてみてください!

【日本特殊陶業の強みと特徴】BtoBの隠れ優良メーカーを徹底解説

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この記事を書いた人

半導体製造装置メーカーで機械設計をしてます。

●年齢:30歳・社会人6年目
●目標:半導体業界の魅力を伝えること

「半導体業界のリアルな働き方」をテーマに、本業で学んだ内容を発信しています。
ツイッター・インスタグラムも毎日投稿しているので、ぜひフォローお願いします。

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