KOKUSAI ELECTRIC

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【KOKUSAI ELECTRICの強みと特徴】世界トップレベルの成膜装置メーカーを徹底解説

「KOKUSAI ELECTRICへの就職・転職を考えているけど、実際どうなの?」

「そもそも何を作っている会社?」

KOKUSAI ELECTRICの強み・弱みは?」

「具体的な働き方や年収、残業時間、将来性が知りたい…!」

このような疑問にお答えします。

こんにちは。はくです。

2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。

本記事では、半導体業界の優良企業紹介としてKOKUSAI ELECTRICの特徴」を解説します。

この記事を読むとわかること

  • KOKUSAI ELECTRICの企業情報
  • KOKUSAI ELECTRICの働き方
  • KOKUSAI ELECTRICの強み・弱み
KOKUSAI ELECTRICの採用ページはコチラ
目次

基本情報

はじめに、KOKUSAI ELECTRICの基本情報は以下のとおり。

売上高2,457億円
営業利益561億円
営業利益率22.8%
海外売上比率86.6%
平均年収450〜850万円
600〜1500万円
従業員数(単独)1,118人
連結従業員数2,429人
平均年齢44.7歳
勤続年数22.3年
残業時間23.6時間
本社東京
勤務地東京、富山
初任給(学部卒/修士卒/博士卒)22.8万円/25.2万円
採用人数30名程度

KOKUSAI ELECTRICの特徴

つづいて、KOKUSAI ELECTRICは具体的に何の会社かを説明します。

KOKUSAI ELECTRICは、2022年売上高で国内4位を誇る半導体製造装置メーカーです。

日立国際電気の半導体製造装置事業が前身で、ウエハーに薄膜を形成する「成膜」に特化しているのが特徴。

「縦型」と呼ばれるバッチ式成膜装置に強く、世界シェア1位を獲得しています。

ここで、「バッチ式」とは、ウエハーを複数枚まとめて処理する装置のこと。

これに対して、ウエハーを1枚ずつ処理する装置を「枚葉式」と言います。

KOKUSAIは前者のバッチ式成膜装置に強く、世界最大の半導体製造装置メーカーであるAMATと経営統合する動きもありました。

AMATは枚葉式成膜装置で高シェアを獲得していたので、KOKUSAIを買収すれば成膜分野で圧倒的なシェアを獲得することになりましたが、最終的には中国の承認が得られず実現していません。

また、KOKUSAIのもう1つの代表製品に、成膜後の膜質改善に使われるトリートメント装置があります。

市場シェアは世界2位を獲得しており、半導体の微細化・複雑化によって今後の需要が拡大する見込み。

成膜装置に続く柱として力を入れています。

KOKUSAI ELECTRICの強み

KOKUSAI ELECTRICの強み

ここからは、実際に半導体業界で働く僕が思うKOKUSAI ELECTRICの強みを解説します。

KOKUSAI ELECTRICの強み

  • 高い技術力
  • 将来性

高い技術力

KOKUSAIの最大の強みは、世界トップレベルの成膜技術です。

ALD(Atomic Layer Deposition:原子堆積法)という、薄膜を1層ずつ形成していく成膜手法によって精密な膜厚制御を実現し、半導体の微細化に貢献しています。

ALDは膜を1層ずつ堆積していくため、成膜に時間がかかるのがデメリットですが、KOKUSAIのバッチ式成膜装置なら、一度に数十枚のウエハーを処理することが可能です。

高い成膜技術と生産性を両立することで、圧倒的な市場シェアを獲得しているのがKOKUSAIの強みと言えます。

将来性

近年、半導体の微細化にともなって成膜時間が伸び、生産性が低下するという問題が出てきています。

さきほど説明したように、バッチ式成膜装置は枚葉式と比べて生産性が高いのが特徴です。

このような背景から、KOKUSAIのバッチ式成膜装置は近年需要が高まっています。

また、KOKUSAIでは、成膜装置に続く柱としてトリートメント装置の拡大にも期待しています。

半導体デバイスの微細化・複雑化にともなって、成膜後の膜質改善にも需要が増えており、将来性が期待される事業です。

2023年9月追記

KOKUSAI ELECTRICは、2023年10月に東京証券取引所へ上場することが発表されました。

上場時の時価総額は4000億円超で、コロナ禍以降最大の新規株式公開(IPO)となる見通し。

半導体株に投資している方は要チェックです。

KOKUSAI ELECTRICが向いているのはこんな人

KOKUSAI ELECTRICに向いている人

ここまでの強みや特徴を踏まえると、KOKUSAI ELECTRICで働くのが向いているのは以下の人です。

  • 技術力の高い会社で働きたい人
  • ワークライフバランスを重視する人
  • 富山県で働きたい人
  • グローバルに働きたい人

年収

KOKUSAI ELECTRICの平均年収は公開されていませんが、求人サイトを見ると下は450万円から上は1500万円となっています。

賞与も多いので、平均年収はかなり高水準と予想されます。

残業時間

KOKUSAI ELECTRICの残業時間は平均23.6h/月です。

1日あたり、約1時間ちょっと残業する計算になります。

ワークライフバランス

KOKUSAI ELECTRICは、年間休日124日で有給休暇は入社1年目から24日付与と、休日数が多いのが特徴です。

有給休暇の平均取得日数は19.0日/年。

また、育児休暇や時短勤務などの子育て支援制度もしっかりしているので、ワークライフバランスが充実している職場と言えます。

勤務地

KOKUSAI ELECTRICの本社は東京ですが、エンジニア職の勤務地は富山県にある富山事業所になります。

独身寮も完備されているので、県外出身の人や単身赴任でも安心。

平日は、会社の食堂が朝・昼・夜とやっているので、食事にも困りません。

また、営業・企画職、経営サポート職などは、東京の本社勤務になります。

グローバル

KOKUSAI ELECTRICの海外売上比率は約90%と高く、技術系・事務系問わず英語を使う機会が多くあります。

海外出張や駐在のチャンスも多く、英語や韓国語、中国語の語学支援制度も用意されているので、グローバルに働きたい方におすすめです。

KOKUSAI ELECTRICの企業研究まとめ

半導体業界で働こう

KOKUSAI ELECTRICの特徴をまとめます。

  • KOKUSAI ELECTRICは、国内4位の半導体製造装置メーカー
  • バッチ式の縦型成膜装置で世界シェア1位
  • 成膜後の膜質改善に使われるトリートメント装置で世界シェア2位
  • 2023年10月に東京証券取引所への上場が発表
  • 時価総額は4000億円超の見通し
  • 海外売上比率約90%でグローバルに働ける
  • 休日日数が多く、ワークライフバランスが充実
  • 勤務地は富山県がメイン

以上です。

KOKUSAI ELECTRICへの就職・転職を考えている方は、ぜひ今回の情報を参考にしてみてください!

【KOKUSAI ELECTRICの強みと特徴】世界トップレベルの成膜装置メーカーを徹底解説

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この記事を書いた人

半導体製造装置メーカーで機械設計をしてます。

●年齢:30歳・社会人6年目
●目標:半導体業界の魅力を伝えること

「半導体業界のリアルな働き方」をテーマに、本業で学んだ内容を発信しています。
ツイッター・インスタグラムも毎日投稿しているので、ぜひフォローお願いします。

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