日東電工

日東電工の基本情報

はじめに、日東電工の基本情報は以下のとおり。

売上高	8,534億円
営業利益	1,323億円
営業利益率	15.5%
海外売上比率	77.1%
研究開発費	373億円
設備投資費	565億円
平均年収	956万円
従業員数（単独）	6,091人
連結従業員数	28,438人
平均年齢	40.5歳
勤続年数	13.0年
残業時間	19.2時間
本社	大阪
勤務地	大阪、宮城、埼玉、滋賀、愛知、三重、広島など
初任給（学部卒/修士卒/博士卒）	23万円/25.3万円/28.1万円
採用人数	100名程度

日東電工の特徴

つづいて、日東電工は具体的にどんな会社かを説明します。

日東電工は、テープやフィルム、シール材などを開発する化学メーカーです。

日常生活で使われる粘着テープや包装材料のほか、工業用テープ、電子材料、自動車用部材、医療用関連製品など、さまざまな分野で使われています。

半導体関連では、ウエハーを削って薄くするバックグラインド工程で使われるバックグラインドテープ、およびウエハーをチップに切断するダイシング工程で使われるダイシングテープで高いシェアを獲得しています。

バックグラインドテープ、およびダイシングテープの役割はウエハーの保護と固定です。

高い粘着性と剥離性のほか、耐熱性・耐薬品性なども求められます。

そのほか、スマホやPC、ディスプレイ、自動車、住宅関連など、さまざまな用途に使われるテープやシール材を開発。

ニッチエリアで高いシェアを獲得しているのが、日東電工の特徴です。

日東電工の強み

ここからは、実際に半導体業界で働く僕が思う日東電工の強みを解説します。

日東電工の強み

グローバルニッチトップ

日東電工は、化学メーカーの中でもニッチな製品で高いシェアを獲得しています。

具体的には、さきほど説明した半導体ウエハー固定・保護用テープのほか、電子部品の製造工程で使われる熱はく離シート、テレビやスマホに欠かせないディスプレイ用偏光フィルム、HDDに情報を読み書きさせる精密回路付き薄膜金属ベース基板など。

これらに共通しているのは、市場の変化に合わせて開発した製品であるということ。

日東電工では、変化して成長している市場で、かつ自社の優位性が発揮できる分野に注力して、製品を開発しています。

成長が期待される市場で先行者のいないニッチ分野を見つけ、固有の技術を生かした製品でトップシェアを狙うのが日東電工の強みです。

幅広い製品郡

日東電工の製品は、全部で1万点以上あります。

製品数が多いということは、1つの事業に偏っていないということであり、安定して利益を出せるのが強みです。

また、同社では、ニッチトップ製品を開発するためには経営の「多軸化」が重要と考えています。

新しいことにチャレンジするという経営方針のもと、積極的に製品開発を進めており、その結果「グローバルニッチトップ」製品が生まれているのです。

ちなみに、日東電工が「グローバルニッチトップ」製品と認定しているものは、15製品郡以上あります。

日東電工が向いているのはこんな人

ここまでの強みや特徴を踏まえると、日東電工で働くのが向いているのは以下の人です。

年収

日東電工の平均年収は956万円と非常に高水準です。

一方で、残業時間は平均19.2h/月と少ないのが魅力。

年収と残業の両方を重視する方におすすめの企業です。

福利厚生

独身寮や社宅、社員食堂、財形貯蓄、休暇制度など、必要な福利厚生は一通りそろっています。

独身寮は35歳まで入寮可能なので、出身地が遠方の場合でも安心です。

勤務地

日東電工の主な勤務地は、全国各地にある事業所です。

具体的には、東北事業所（宮城）、関東事業所（埼玉）、豊橋事業所（愛知）、亀山事業所（三重）、滋賀事業所（滋賀）、茨木事業所（大阪）、尾道事業所（広島）の7ヶ所。

都心へのアクセスが良い地方に立地しているので、田舎暮らしを考えている方におすすめです。

グローバル

日東電工の海外売上比率は77.1%です。

グローバルニッチトップ企業とあって主要顧客は海外が多いので、海外出張の機会も豊富にあります。

英語力を生かしたい方や、グローバルに働きたい方におすすめです。

日東電工の企業研究まとめ

記事の内容をまとめます。

以上です。

日東電工への就職・転職を考えている方は、ぜひ今回の情報を参考にしてみてください！