「新NISAで半導体株に投資できる?」
「個別株はリスクがあるから、投資信託やETFがいい」
「今後の半導体市場の動向は?」
このような疑問を解決します。
こんにちは。はくです。
2019年に大学院を卒業し、現在は半導体製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。
本記事では、新NISAで投資ができる半導体関連のおすすめETF・投資信託3選を紹介します。
半導体市場の動向や半導体株に投資する時の注意点も解説するので、半導体株に投資したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事を読むとわかること
- 半導体市場の動向がわかる
- 新NISAで買える半導体関連ETF・投資信託がわかる
- 半導体株に投資する時の注意点がわかる
新NISAで買える半導体関連のおすすめ投資信託・ETF 3選
では、具体的に新NISAで買える半導体関連のETF・投資信託を紹介していきます。
今回紹介するのは3つで、対象となるのは新NISAの「つみたて枠」ではなく「成長投資枠」です。
取り扱っている証券会社も載せておくので、購入時の参考にしてください。
新NISA「つみたて枠」と「成長投資枠」の違いは以下。
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/index.html
ニッセイSOX指数インデックスファンド
ニッセイSOX指数インデックスファンドは、米国半導体企業の株価を表すSOX指数の動きに連動する投資成果を目指すファンドです。
SOX指数は世界の半導体市場の動向を反映するため、多くの場合、アメリカだけでなく日本の半導体関連銘柄の株価も連動します。
したがって、ニッセイSOX指数インデックスファンドは、半導体銘柄に手軽に長期投資・つみたて投資ができるのが魅力。
組入上位銘柄には、AI半導体で注目の米エヌビディアやオランダASML、日本誘致で話題の台湾TSMCなどがあります。
米国のフィラデルフィア証券取引所に上場する主要な半導体関連30銘柄で構成される株価指数。
一般に、半導体企業の株価が上昇するとSOX指数も高くなり、景気が良いと判断される。
グローバルX 半導体 ETF
グローバルX 半導体 ETFは、SOX指数の動きに連動する投資成果を目指すETFです。
さきほど紹介したニッセイSOX指数インデックスファンドのETF版だと理解してもらって構いません。
購入を検討する場合は、投資信託がいいか、ETFがいいかで選べばいいですね。
上場しているのがETF、上場していないのが投資信託。
ETFは証券会社でのみ取り扱われており、投資信託は証券会社や銀行・郵便局などでも取扱いがある。
グローバルX 半導体関連-日本株式 ETF
グローバルX 半導体関連-日本株式 ETFは、半導体関連(製造・加工、製造装置、素材など)の日本メーカーに投資するETFです。
半導体関連の国内上場株式銘柄で構成される「FactSet Japan Semiconductor Index」という指数に連動する投資成果を目指します。
日本は製造装置や素材で高いシェアを獲得する企業が多いので、日本の半導体関連メーカーに投資したい方はこちらがおすすめです。
参考:半導体関連のアクティブファンド2選
上記で紹介したのはアメリカ、および日本の半導体関連企業を対象としたインデックスファンドです。
一方で、アメリカ・日本だけでなく世界の企業を対象としたファンドもあります。
こちらはアクティブファンドなので手数料などが高め。
ここでは、参考として紹介しておきます。
野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
野村世界業種別投資シリーズの世界半導体株投資は、世界各国の半導体関連企業を対象とする投資信託です。
アメリカ以外の企業も対象としているのが、ニッセイSOX指数インデックスファンドとの違い。
また、設定日は2009年8月と運用歴が長いのも特徴です。
半導体関連 世界株式戦略ファンド(半導体革命)
半導体関連 世界株式戦略ファンドは、日本を含む世界の半導体関連企業に投資ができるファンドです。
半導体業界のリーダー企業・ニッチトップ企業・新興企業の3つの企業タイプに注目して銘柄選定を行っているのが特徴。
また、シリコンサイクルを考慮した銘柄選定を行うことで、景気変動の影響を小さく抑えた、中長期的な投資を目指しています。
半導体の需要と供給のバランスによって、好況と不況を繰り返す景気循環のこと。
半導体株に投資する時の注意点
さいごに、半導体株に投資する時の注意点をお伝えします。
それは、ずばりボラティリティが高いことです。
「ボラティリティ」というのは、株価の変動のこと。
半導体業界は景気の上げ下げが大きいため、株価の変動も大きくなりがちです。
長期的には上昇している銘柄でも、短期的に上げ下げを繰り返す場合があるので、デイトレードや短期投資の場合は注意が必要。
記事で紹介したSOX指数も、長期的にはあのS&P500やNASDAQ100を上回る成果を出していますが、短期的には急落する局面も見られます。
上記のリスクを抑えて半導体株に投資するなら、やはり積立投資がおすすめ。
初心者でも少額から気軽に始められますし、ドルコスト平均法が効いて株価の変動にも有利です。
今回紹介した投資信託・ETFはすべて新NISAの対象なので、ぜひこの機会に半導体投資を始めてみてください。
まとめ:半導体株に投資しよう
以上、新NISAで買える半導体関連の投資信託・ETFを紹介しました。
さいごに言ったように、半導体投資はリターンも大きいですが、リスクもあります。
参考でアクティブファンドも紹介しましたが、個人的にはリスクを抑えたインデックスファンドに長期投資するのがおすすめ。
そもそも税金のかからない新NISAは、長期投資を前提とした制度です。
本サイトでは、ほかにも半導体の定番銘柄や半導体業界の動向に関する情報を発信しているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
今回紹介した投資信託・ETF
ニッセイSOX指数インデックスファンド | グローバルX 半導体 ETF | グローバルX 半導体関連-日本株式 ETF | 野村世界業種別投資シリーズ | 半導体関連 世界株式戦略ファンド | |
---|---|---|---|---|---|
愛称 | 米国半導体株 | 半導体株ETF | 半導体株ETF | 世界半導体株投資 | 半導体革命 |
分類 | 投資信託 | ETF | ETF | 投資信託 | 投資信託 |
インデックス | インデックス | インデックス | アクティブ | アクティブ | |
対象地域 | アメリカ | アメリカ | 日本 | 世界 | 世界 |
運用会社 | ニッセイアセットマネジメント株式会社 | Global X Japan株式会社 | Global X Japan株式会社 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント |
新NISAつみたて投資枠 | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ |
新NISA成長投資枠 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
取り扱い証券会社 | SBI証券 楽天証券 auカブコム マネックス証券 松井証券 大和コネクト証券 | 全国の証券会社 | 全国の証券会社 | SBI証券 野村證券 ぐんぎん証券 百五証券 むさし証券 | SMBC日興証券 |
信託報酬 | 0.1815% | 0.4125% | 0.649% | 1.65% | 1.166% |